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スイーツの文化史:ドイツのクリスマスのお菓子

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文化史学科研究室です。 街中はクリスマス一色ですね。 大学内もクリスマスの装飾が施され、清泉カフェでも クリスマスにちなんだお菓子の販売が始まりました。 清泉カフェに並んだシュトレン風シフォンケーキ クリスマスとお菓子。一番に思いつくのは真っ白い生クリームと真っ赤な苺が乗ったショートケーキではないでしょうか。でも、今日はショートケーキではなく、先日カフェに並んだ「シュトレン」からスイーツの文化史を考えてみたいと思います。 「シュトレン」と言えば、ドイツ! ドイツと言えば、木川弘美先生(西洋美術史)! ということで… 先生!清泉カフェにシュトレン風シフォンケーキが売っていました! シュトレンについて、ドイツのクリスマスのスイーツについて教えてください! (ちなみに、日本で買えるおススメのシュトレンも教えてください!) ドイツのクリスマスのお菓子 12月に入ると、ドイツでは様々なところにクリスマスマーケットが開かれます。ライトアップされたクリスマスマーケットは、見て歩くだけでも楽しくなります。日本でも最近はドイツのクリスマスマーケットを模したイベントがあちこちでおこなわれているようですね。本場のマーケットでは、クリスマスを祝う飾りだけでなく、食べ物もたくさん売られます。今日はその中でもクリスマスにまつわるお菓子について、ご紹介したいと思います。 クリスマスの定番、シュトレン ドイツのお菓子はもともとフランスのものとは異なり、地味なイメージのものが多く、あまり日本では馴染みがなかったのですが、近年この時期になるとシュトレンが店頭に並ぶようになりました。シュトレンとは、イースト種の生地にドライフルーツやスパイスをたくさん入れて焼き上げた、クリスマスには欠かせないお菓子です。ずっしりと重いケーキで、1センチぐらいに薄く切って楽しみます。たっぷりまぶされた砂糖がシャリシャリとした食感で、しっとりとした生地と相まって、やみつきになってしまう味わいです。日持ちがするので、クリスマスを心待ちにしながら、少しずつ食べるのです。 日本では「シュトーレン」と呼ぶことが多いようですが、ドイツ語圏の人たちにとってはちょっと首をかしげる表記のようです。ドイツ語ではStollenと書くのですが、この「o」は後ろに子音の「l」が2つ重なっているの

文化史学科の学び紹介Vol.9 :文化史入門演習(歴史:西洋史2)

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 文化史学科研究室です。 2023年度の文化史ブログでは「文化史学科の学び」を紹介していく新シリーズをがスタートいたしました。 第9回目は2年生の選択必修科目「文化史入門演習(歴史:西洋史2)」についてご紹介いたします! 文化史入門演習(歴史:西洋史2) 担当教員   大井知範先生 授業内容: 授業では『レ・ミゼラブル』(ヴィクトル・ユーゴー原作)に関連する英文を読み、この作品の真髄に触れながらヨーロッパ近代史を探究しています。ミュージカル映画(2012年公開)の映像も使用して授業が進められています。 また、個人研究構想の発表も実施し、3年次に向けた個人研究テーマの具体化と発展もめざします。  発表を聞く大井先生とゼミ生たち 履修可能な学年  2年生 大井先生からのコメント この入門演習では、ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』を使用し、英語力と感性を磨きながら西洋史の学びを深めます。 少人数制の特性をいかし個人研究発表やディスカッションも多く取り入れていますので、学んだことを仲間と一緒に語る楽しさを味わっていただけたらと思います。    学生さんの発表にコメントする大井先生 授業を履修している学生さんからのコメント この授業ではミュージカル『レ・ミゼラブル』の鑑賞を元に授業を進めるため、歴史的考察や英語に苦手意識がある人でも取り組みやすいと感じました。毎週英語の劇中歌を翻訳する課題が出され、ミュージカルも字幕版を扱うため英語に触れることが多いですが、翻訳の課題は辞書の使用が自由ですし字幕があればストーリーを見失うことも無いため気持ちに余裕を持って取り組むことが出来ました。 また、授業内で1人1回「個人研究発表」という今後卒論に向けて研究したいテーマについての発表の場が設けられ、レジュメを作成し5分から10分ほどで研究の概要や成果を話します。先生を含めた生徒の前で発表するのでかなり緊張しましたが、発表後の質疑応答や先生からの今後へのアドバイスを受けてテーマに対する考えや今後の方向性が少し明確になったように思います。 (文化史学科2年 Iさん)

文化史学科の学び紹介Vol.8:文化史学基礎演習b(第1期)

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 文化史学科研究室です。 2023年度の文化史ブログでは「文化史学科の学び」を紹介していく新シリーズをがスタートいたしました。 第8回目は1年生の必修科目「文化史学基礎演習b」についてご紹介いたします! 「文化史学基礎演習」は6名の先生方が担当されています。 文化史学の研究には、歴史学を中心として美術史学・思想史学・宗教史学の4分野の研究方法や基礎知識を学ぶ必要があります。「文化史学基礎演習」は「文化史学序説」とともに、文化史学科の学生がそれらの分野に触れる最初の機会です。 「文化史学基礎演習」は、演習形式でそれぞれの分野のテーマに即して研究発表や討議を行い、レポートを書くことを通じて、文化史研究の「感触」をつかんでもらうことが主な目的です。1年次生にとっては初めての演習になりますが、単に受動的に授業を聞くのではなく、積極的に「参加する」ことが求められます。 文化史学基礎演習b 担当教員   中野渡俊治先生 レポート課題について説明する中野渡先生 授業内容: 日本史学関係の博物館・美術館または史跡に行き、その博物館などの特徴・任意の展示品について調査したことを発表してもらいます。 また、日本史関係の用語調べ方法の説明もおこないます。 大森 海苔のふるさと館について発表中の学生さん 鞄に関するクイズを出題中の学生さん 履修可能な学年  1年生 中野渡先生からのコメント 報告者のみなさんが、どこを選んで発表するか、私も毎週楽しみにしながら聞いています。 文化史学科では、教室での授業だけではなく、実物を見る、実際に現地を訪れる、ということを重視しています。 その際、ただ見に行くだけではなく、その作品や場所について自分で調べてみると、理解が深まりますし、視点も増えていきます。 授業を履修している学生さんからのコメント 中野渡先生の授業を通して発表場所を実際に訪れることの楽しさに気付くことができました。私は普段日本史について勉強しているわけではありません。しかし、今回の授業で日本史関連の施設を訪れ、歴史や地域の文化を学んだことで、今まで知らなかったことに対する興味が湧きました。 これまで自分で関心がないと思い込んでいた物事にも、一度目を向けて、触れてみれば、素直に面白いと感じることができたため、今後も基礎演習を含む、多様な授業を受けてみたいと思いました。 (文化史学科1年 I

文化史学科研究室 冬休みのお知らせ

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 文化史学科研究室です。 大学は12月24日(日)から1月8日(月)まで冬期休暇となります。 文化史学科研究室は 12月22日(金)から 冬休みをいただきます。

神戸、大阪、京都を巡ったゼミ合宿(大井知範先生ゼミ)

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文化史学科研究室です。 大井知範先生(西洋史)より、11月19日(日)~21日(火)におこなわれたゼミ合宿の様子が届きましたので、ご紹介いたします! 神戸、大阪、京都を巡ったゼミ合宿! 今年のゼミ合宿は神戸・大阪・京都を2泊3日でめぐる旅を実施しました。今年のテーマは「西洋と日本の出会い」です。例年ですとゼミ合宿は夏休み中に実施していますが、今年は全員が参加できる日程を選びこの時期となりました。卒論の追い込みが始まるこの時期に旅行とは!と思われるかもしれませんが、早め早めに論文を書き進める動機づけにもなりプラスに働いたと思います。 旅行プランの設計はすべてゼミ生たちに任せ、見学場所も学生たちが互いに提案し、譲り合いながら選定されました。ゼミではいつも清泉の本館(旧島津公爵邸・重要文化財指定の洋館)を教室として使用していますので、神戸の北野異人館街に立ち並ぶ多彩な洋館に学生たちも興味津々でした。洋館にもいろいろな外見や内装があることを知る良い機会になったと思います。洋館がなぜ神戸に多く存在するのかも考えながら、日本と世界の橋渡しを担った神戸の歴史に思いをはせることができました。 北野異人館街を散策中! 2日目は大阪に場所を移し、卒論の息抜きを兼ね西洋のエンターテインメント文化を全員で体験しました。西洋の現代文化が日本でどのように受容されているのか、またなぜこれほどまでに人気なのか、その秘密を探りながらテーマパークを楽しみました。特にハリーポッターの世界観が日本で受け入れられる背景を考えるのも楽しかったです。 3日目は行楽シーズン真っただ中の京都を訪れ、「西洋から見た」日本の文化と歴史に注目してみました。訪日外国人は日本の文化や歴史のどこに魅力を感じているのか、彼らの行動に注目しながら紅葉がきれいな清水寺などをめぐりました。 清水寺をバックに記念撮影 今年のゼミ生たちは、大学入学時にコロナ禍の直撃を受け、旅はおろか大学にすら十分に通うことができませんでした。在学中に苦労を重ねた彼女たちもまもなく卒業を迎えます。今回の合宿を通じて、自由に旅をすること、自分の目でじかに見て体験すること、旅に出て学ぶことがいかに貴重か、その大切さと楽しさを改めて感じたことでしょう。学生時代の思い出づくりを兼ねた楽しい秋のゼミ合宿でした。 ゼミ生と一緒に和菓子を

文化史学科の学び紹介Vol.7:文化史入門演習(思想:哲学)

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 文化史学科研究室です。 2023年度の文化史ブログでは「文化史学科の学び」を紹介していく新シリーズをがスタートいたしました。 第7回目は2年生の選択必修科目「文化史入門演習(思想:哲学)」についてご紹介いたします! 文化史入門演習(思想:哲学) 担当教員   鈴木崇夫先生 これから授業が始まります 授業内容: ハンナ・アーレントの哲学 について学びます。 ドイツ生まれのユダヤ人女性であるハンナ・アーレント(1906-1975)は、20世紀を代表する思想家の一人に数えられています。日本でも評判になった映画『ハンナ・アーレント』(ドイツ・ルクセンブルク・フランス合作・2012年作)を教材として、彼女の思想の土台をなす哲学に焦点をあてます。 哲学のさまざまなトピックについても、それを理解し、自分なりに考えていけるようになります。  映画の中の登場人物について説明する鈴木先生 履修可能な学年  2年生 鈴木先生からのコメント 「ルールはルールだ」と主張する人、あるいは、教師や上司の命じることを常に率先して遂行しようとする人――そういう「真面目な」人が日本には多いような印象を受けます。そういう真面目さは、もちろん美徳でもありえますが、同時にある種の思考停止状態でもありえます。ごく普通の市民が思考停止状態に陥ることで途轍もない悪が引き起こされる場合がある、とハンナ・アーレントは考え、その問題に正面から取り組みました。受講生たちは、哲学の扱う問題が私たちの日々の生活と密接に関係していることに気づき、《自分の頭で考える》ことを実践するようになります。 授業を履修している学生さんからのコメント 相対的価値観や官僚的組織、社会の思考停止について考えさせられる映画でした。組織の意志によって悪の指標は決定されたものであり、悪が変化してしまうことについて、その価値について考えました。悪と言われていることが本当に悪なのかは時代によって変わってしまうことが恐ろしいと感じました。絶対的な悪というものは何なのだろうかと思考しました。 哲学を学んでいると正解というものは時代、人によって変化するものであると感じます。でもそこが哲学の面白いところであると思います。(文化史学科2年 Oさん) この授業ではハンナ・アーレントという政治哲学者の映画を用いて「悪」の概念や「思考すること」について考えていき

文化史学科30周年記念シンポジウム 開催報告

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 文化史学科研究室です。 本年度、文化史学科は創立30周年を迎えました。清泉祭第1日目に合わせ、11月4日(土)、30周年を記念するシンポジウム「言葉の力:文化史学科の学びを考える」(文化史学科主催、人文科学研究所共催)が開催されました。 シンポジウムでは、桃井治郎准教授による講演「読解と叙述の役割」および鈴木崇夫教授による講演「言葉の力と言葉の「限界」について」に続き、両講演者および石野一晴准教授、木川弘美教授、文化史学科卒業生の小池朋実さん(埼玉県狭山市立博物館学芸員)による討議が行われ、「言葉の力」をキーワードに文化史学科の学びと教育について見つめ直し、その特徴や意義について議論が交わされました。 シンポジウムに登壇された先生方と卒業生 シンポジウムの様子 当日は、文化史学科で教鞭をとられた旧教員の先生方や卒業生、在校生など約40人が参加し、シンポジウム後には懇親会も開催され、和やかな雰囲気の中で懇談が行われました。 来場した方々からは、「卒業以来、「学ぶ」ことから離れていた自分にとって、今回のシンポジウムでの先生方のご講演は学生時代を思い出し、文化史学科の学びで得た学びの重要性や価値を実感する時間になりました」というご感想や「文化史学科の学びは人生を豊かにするということは就職した現在でも実感しているところです」というご感想も寄せられました。 懇親会の様子 なお、シンポジウムの内容は、来春発刊予定の『清泉文苑』(清泉女子大学人文科学研究所)第41号にて掲載予定です。

「メソポタミア文明をイラクで掘る:クルディスタンの考古学と文化遺産保護」文化史学会・文化史学科共催講演会のご案内(12/1)

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 文化史学科研究室です。 文化史学科ではこの秋、文化史学会と共催でメソポタミア文明と文化遺産保護に関する講演会を開催いたします。 中部大学人間力創成教育院教授の西山伸一氏をお招きいたしまして、「 メソポタミア文明をイラクで掘る: クルディスタンの考古学と文化遺産保護 」と題し、ご講演いただくこととなりました。 どなたでも入場できますので、ふるってご参加ください。受験生の皆様もぜひ! メソポタミア文明をイラクで掘る: クルディスタンの考古学と文化遺産保護 講師:西山伸一氏(中部大学人間力創成教育院 教授) 日時:2023年12月1日(金)13時40分~15時25分(3限) 会場:清泉女子大学 1号館3階 133教室 参加費:無料(申し込み不要)     *当日は門衛所にてお名前等をご記帳いただきます。 問い合わせ先:清泉女子大学 文化史学科研究室 03-3447-5551(代)

清泉祭の報告! 文化史学会・発展講義3・文化史学特別演習

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 文化史学科研究室です。 11月4日(土)、5日(日)に大学の学園祭「清泉祭」が開催されました。 二日間ともお天気に恵まれ、たくさんの方がご来場くださいました! 文化史学科からは、文化史学会、「発展講義3―犬山・名古屋研修旅行―」、「文化史学特別演習―イタリア研修旅行―」の3つのグループが清泉祭に参加しました。 文化史学会 文化史学会では学科の先生方の紹介、過去の講演会や学生の時間割紹介をおこないました。 また、12月1日(金)に開催する講演会のテーマにちなんで、メソポタミア文明やイラクに関する発表展示をおこないました。 唐揚げの販売もおこない、こちらは、両日とも早い段階で完売となりました! 発展講義3 ―犬山・名古屋研修旅行― 夏休み入ってすぐの7月末に開催された犬山・名古屋研修旅行。 清泉祭に合わせて作成した冊子の展示と、訪れた場所の紹介展示、動画を作成しました。 入り口には名古屋城、犬山城や世界の民家の立体ペーパークラフトが並びました。 リトルワールド、明治村、犬山城、名古屋城、そして引率の先生方の紹介が盛り込まれた30分の動画は見ごたえがありました。 冊子は130ページを超える大作になっています。 冊子は文化史学科研究室に保管していますので、ご覧になりたい場合はお声がけください! 文化史学特別演習 ―イタリア研修旅行― 4年ぶりの海外研修旅行はイタリアで! ローマ、ミラノを始め、訪れた土地の紹介ポスターを作成しました。 また、入り口には「真実の口」を再現し、実際に手を入れ、記念撮影ができるスポットをご用意しました。 窓にはステンドグラスが再現され、陽の光が室内に差し込むと教室内に厳かな空気が流れました。 現地で購入したお土産も展示され、イタリアへ行ったような雰囲気に包まれた展示となりました。 いかがでしたでしょうか。 文化史学科の学生さんたちの学びを少しでも知っていただければ嬉しいです!

文化史学科の学び紹介 Vol.6:宗教学概論

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 文化史学科研究室です。 2023年度の文化史ブログでは「文化史学科の学び」を紹介していく新シリーズをがスタートいたしました。 第6回目は「宗教学概論」についてご紹介いたします! 宗教学概論 担当教員   井上まどか先生    Youtube動画を使って正教会について説明する井上先生 宗教とは何か? 宗教学とはどのような学問か?  宗教学概論では宗教学という学問の基礎を学びます。さまざまな宗教現象に宗教学はどのようにアプローチしてきたのか、多様な宗教現象を学んでいきます。 そして、宗教の歴史とその地域的展開を理解します。古代オリエントから現代のアフリカの宗教まで、世界諸地域の宗教現象の概要について学びます。  授業内容: シャーマニズム  神話・世界・人間  神・神々・聖なるもの  キリスト教の歴史と地域的展開  イスラームの歴史と地域的展開  仏教の歴史と地域的展開  民族宗教の歴史ーユダヤ教・ヒンドゥーイズム・神道ー  ロシア、ウクライナ、ベラルーシの宗教  中南米の宗教  アフリカの宗教  宗教学と諸学    履修可能な学年  2年生 井上先生からのコメント 宗教学は人間学です。宗教のさまざまな現象をみていくと、人間の一番美しいところと俗っぽいところの双方があらわれています。 一緒に人間の奥深さについて考えてみませんか? 授業を履修している学生さんからのコメント 宗教学を学んだことがなくても、 宗教学の基本から各国、地域の宗教史を学ぶことができました。 仏教史やユダヤ教など幅広く教えていただけるので、宗教に興味がある!という方にはおすすめです。 (文化史学科2年 Tさん)

発展講義3 犬山フィールドワークの報告!

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 文化史学科研究室です。 今年度から新しくスタートした授業「発展講義3」では愛知県を訪れました。 フィールドワークに参加した文化史学科4年生から報告が届きましたので、ご紹介いたします。 発展講義3 犬山フィールドワーク 7月30日(土)から8月1日(月)に愛知県の名古屋・犬山でフィールドワークを行いました。17人の学生と石野先生(東洋史)、井上先生(宗教史)、木川先生(西洋美術史)、中野渡先生(日本古代史)、桃井先生(西洋史)、狐塚先生(本学名誉教授)が旅をしました。JR名古屋駅大閣通口に集合だったため、新幹線に慣れていない私は皆と集合するまでが一番緊張しました。 野外民族博物館リトルワールド 1日目は野外民族博物館リトルワールドを訪問しました。この施設は珍しい屋外の博物館であり、世界各地から集められた建物を展示しています。現地から建物を移築する際も現地の人を招いて建築したため再現度がとても高くなっています。また、民族資料を展示した屋内の本館展示室もあります。 見学を開始する前にリトルワールドの学芸員の方から博物館資料の収集方法や普段博物館で何をしているのか、また、苦労話も聞かせてもらいました。 見学の際には事後学習のため建物を調べるグループに分かれました。本館展示を調べるグループAと石垣島やアイヌ、台湾の家や北アメリカ、アラスカの家、南太平洋の島々の家、ヨーロッパの家を調べるグループBと世界のテント村、アフリカの家、ネパール、インド、トルコ、タイの家と韓国と山形県の家を調べるグループCに分かれて行動しました。 私のグループはCでした。韓国農民の家と地主の家を見比べたり、タイの寺院で六道輪廻図を見たり、西アフリカのカッセーナの入り口が低くて床が半地下式になっている家に入ったりしました。同じアフリカやアジアの地域でも国によって建物の形状が全く違っていて面白かったです。お昼は「ガストホフバイエルン」というドイツの旅籠を模したレストランでソーセージ三種盛りを食べました。それぞれ違った味と食感がして美味しかったです。 明治村 2日目は博物館明治村に行きました。この施設は明治時代に建てられた建築物を展示した野外博物館です。施設内はとても広くバスとSL、日本初の路面電車である京都市電が走っています。1丁目

文化史学科30周年記念シンポジウムのご案内

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文化史学科研究室です。 清泉女子大学文化史学科は創立30周年を迎えました。 文化史学科では創立30周年を記念して、11月4日(土)にシンポジウムを開催いたします。 今回のシンポジウムでは、「言葉」のもつ意義や役割を考えつつ、文化史学科の学びについて所属教員や卒業生が議論をおこないます。 卒業生(もちろんキリスト教文化学科卒業の先輩方も大歓迎します)・教職員・在学生の皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げております。 日時 :2023年11月4日(土)13時00分~14時50分(開場12時30分) 会場 :清泉女子大学4号館1階 410教室 題目 :言葉の力:文化史学科の学びを考える プログラム : 13時00分~13時05分 開会の挨拶 13時05分~14時00分 講演             桃井治郎准教授             鈴木崇夫教授 14時00分~14時10分 休憩 14時10分~14時50分 シンポジウム             石野一晴准教授             木川弘美教授             鈴木崇夫教授             桃井治郎准教授             小池朋実さん(卒業生)             シンポジウム終了後、懇親会(15時00分~15時50分)を予定しております。 お申し込み : お申し込みフォーム、またはQRコードよりお申込みください。 締め切りは11月2日(木)です。 お申し込みフォーム  https://forms.gle/V3jZ28nRT3JEhLi3A QRコード 詳しいお問い合わせは、文化史学科研究室(03-5421-3343)までお寄せください。

4年生の夏!

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文化史学科研究室です。 2か月という長い夏休みも終わり、学内に学生さんたちが戻ってきました。 旅行に行ったり、アルバイト、就職活動に励んだり…とそれぞれの夏休みを満喫できたのではないでしょうか。 コロナも5類になり、夏恒例のゼミ合宿に行った学生さんたちもいたようですよ。 今日は大学最後の夏休みを過ごした4年生たちを紹介します。 夏期休暇期間中に学内で卒業論文執筆に向けての授業をおこないました! 福留真紀先生(日本史)ゼミ生 Sさん 私のゼミは日本文化史(近世以降)です。夏休みには卒業論文の中間報告会がありました。1人30分で、卒業論文の研究が何処まで進んでいるかや現時点での目次はどのような項目かなどを発表しました。発表後は、同じゼミ生からの質問に答えていく流れでした。 自分だけで卒業論文を進めていると煮詰まってしまい不安に思っていました。しかし、他のゼミ生の発表を聞いたり、質問をしてもらうことで新たな視点をえることが出来て、良い経験になりました! 鈴木崇夫先生(西洋思想史)ゼミ生 Tさん&Yさん 西洋思想史ゼミでは夏休みの最後の2日間で卒業論文の中間発表を行いました。 正義、優生思想、死刑制度、自己同一性、愛、日本に根付いた哲学、人格という7つのテーマでそれぞれが発表を行い、意見を出し合いました。改めて、自分自身の立てたテーマと向き合い、様々な意見を取り入れることで、より磨かれた卒業論文になりました。 2日目の発表後は希望者で打ち上げを行いました。話していると意外な共通点のある学生も!有意義な時間になりました♪ それぞれのテーマを深め、夏休み明けからも卒業論文完成に向けて頑張ります! 020教室でおこなわれた鈴木崇夫先生ゼミ

袴姿で散策!「沼田市」×「清泉女子大学」連携企画 ~東京の女子大生が見つけた魅力発信プロジェクト ~

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 文化史学科研究室です。 9月22日(金)沼田市と清泉女子大学がコラボした企画 「東京の女子大生が見つけた魅力発信プロジェクト」 のため、学生さんたちが群馬県沼田市を訪れました! 参加した学生さんたちは、文化史学科の木川弘美先生と地球市民学科の安斎徹先生の授業を履修しているメンバーです。 当日は10時過ぎに沼田駅に到着し、全員でお昼を食べつつ、観光協会の方のお話を伺いました。 そして、お待ちかね!袴に着替えて、沼田散策がスタートしました。学生さんたちは、どの袴にしようか…と悩んだのではないでしょうか。 文化史学科の学生さんたちは沼田城址、大正ロマンエリアを巡りました。 ちなみに、地球市民学科の学生さんたちはフルーツ狩りに出かけました。 旧沼田貯蓄銀行前 からスタートした散策はガイドさんの案内のもと、「足軽長屋」と呼ばれた地域を通り 沼田城址公園 に到着。公園では真田信之と小松姫の像が出迎えてくれました。 沼田城は高台にあるため、城下を見下ろすことができます。大手門跡は小学校の入口になっていました。 青磁色が美しい 旧日本基督教団沼田教会記念会堂 では、ホール内でガイドさんのお話を聞きました。 現在移築復原中の 旧久米邸 では特別に内部をみせていただきました!当時の写真などをもとに復原するそうです。 生方記念文庫 では歌人で沼田市名誉市民でもある生方たつゑ氏の著書を中心に見学しました。 散策後は食べ歩きチケットを使い、おやつタイムに!群馬のソウルフード、味噌まんじゅうを食べました。できたては熱々でおいしかったです。ぜひ、皆さんも群馬に行った際には食べてみてくださいね。 最後は沼田市役所1階の「沼田テラス」に集合し、沼田市を巡る旅は終わりました。 今回のプロジェクトのゴールは、若者目線のガイドブック 「沼田“大正ロマンエリア”ガイドブック(仮称)」 の作成です。 どのようなガイドブックが完成するのか、今から楽しみです! 群馬県沼田市 沼田市は、群馬県の北部に位置し、赤城山や武尊山など日本百名山に挙げられる山々に四方を囲まれた、東西に長く、標高は250メートルから2,000メートル余りに及ぶ起伏に富んだ地形で、総面積443.46平方キロメートル、人口約50,000人の自然豊かなまちです。 市街地は、市域を南北に貫流する利根川とその支流の片品川

文化史学科研究室 夏期休暇中の開室案内(9/20更新)

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文化史学科研究室です。 大学は7月26日(水)から9月29日(金)まで夏期休暇となります。 文化史学科研究室も夏休みをいただきます。 現在確定している文化史学科研究室の開室予定表を作成いたしました。 研究室にご用の際は、助手在室時間をご確認いただければと思います。 なお、緊急で休みをいただくこともあります。もし、皆さんがいらしてくださった際に閉室となってしまったら、すみません。(助手不在日の追加分は随時更新していきます!) それでは、良い夏期休暇をお過ごしください!! 助手不在時間の追加(9月20日現在)  9月22 日(金)9:30~16:30

文化史学科を卒業した先輩に聞きました!「文化史学科の魅力」⑦

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文化史学科研究室です。 文化史学科を卒業した先輩に 「現在のお仕事」 と、 「卒業したからこそわかる!文化史学科の魅力」 をインタビューしました。 学芸員になった理由 大学院の時に学芸員資格を取得、川崎市市民ミュージアムでのアルバイトを経験しました。歴史が好き、学んでいること、バイトの経験を仕事にしたい!と思い、福井県小浜市の御食国若狭おばま食文化館に学芸員として就職しました。2年弱、学芸員としてホームページの更新、伝統食を中心にした企画展の開催、季節毎の展示替え、ボランティアの運営、ワークショップの開催、郷土食(へしこ)の普及活動に携わりました。学芸員としての基礎を作ることができました。 その後、明治村(名鉄インプレス)へ転職しました。 自分の専門分野(明治時代)へのあこがれも強く、新しい職場を探していた時に明治村で学芸員を募集していたので、試験を受け就職しました。 おばま食文化館の時の仕事が役に立ち、企画営業の方で働き始めました。 イベント企画、営業企画、広報を含めた仕事をおこなっている中で、フリーペーパーを使っての集客増が認められ社内表彰「インプレスグランプリ」最優秀賞を受賞。そこから販売促進担当に抜擢されました! 販売促進担当に部署移動し、国内外の旅行会社への商品造成を企画・提案、個人のお客様向けの営業施策を計画するなど、個人・団体客の集客増を目指す仕事に邁進しました。営業でも2回目となる社内表彰にて特別賞を受賞しました。 現在は本社で、事業本部営業推進担当として大手の企業、労働組合への営業担当として勤務しています。 働いていて、大学の学びが役に立った瞬間はありますか? プレゼンをしている時、色々な人と話をし、企画する、自分の意見を言う、相手の意見を尊重するというコミュニケーション力が必要な場面で役に立っています。 学生時代は上手くプレゼンしたり…というのが苦手でした。でも、3、4年生のゼミがきっかけで大きく変わりました。 少人数のゼミで先生がいて、何度かプレゼンの機会が巡ってきました。そのプレゼンがきっかけとなり、大学院時代にプレゼン力が開花しました。大学院では少人数で他の専攻の先生もいる中でプレゼンする機会に恵まれ、切磋琢磨できました。 どんな時に文化史学科で学んだことを思い出しますか? 歴史的遺産を巡っている時 歴史的な価値に触

文化史学科を卒業した先輩に聞きました!「文化史学科の魅力」⑥

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文化史学科研究室です。 文化史学科を卒業した先輩に 「現在のお仕事」 と、 「卒業したからこそわかる!文化史学科の魅力」 をインタビューしました。 市役所職員を選んだ理由 大学時代、教師に憧れ、幼稚園教諭・中学校高校教諭・司書教諭免許を取りました。新卒で勤めた公益財団法人・社会福祉法人では総合職として、学童・保育園事務、スポーツ指導等していました。仕事をするなかで社会福祉(障がい児・者、依存症、更生保護制度)ついて興味を持ち、保育士・社会福祉士の資格を取り専門職として働きたいと思うようになりました。現在は社会福祉に関わる仕事に就き、その人にとっての最善を考えながら働かせていただいております。大学時代と変わらず、他者を理解することに楽しさを感じながら就労出来ています。 働いていて、大学の学びが役に立った瞬間はありますか? 就労先で私は多面的に人を捉えています。(例えばその人の強み、支援者がいるか、年金受給できるか等) 大学で日本史、西洋史、思想史、教育、美術史等横断的に学んだことで、多面的に物事をみて、理解するという考え方が身に付きました。 今も印象に残っている授業はなんですか? 政治学原論 ガンジー、ネルソン・マンデラ等について学び、非暴力、富の再分配、平和について考えました。講義を通して、社会的弱者の権利擁護について関心をもったことが現在の仕事に結び付いていると思います。 例えば、2004年国際ソーシャルワーカー連盟と国際ソーシャルワーク学校連盟によって採択された「ソーシャルワークにおける倫理―原理に関する声明」というものがあります。ここに挙げられた原理の2つのうちの1つである、社会正義には ①否定的な差別への挑戦(社会福祉士は能力、肌の色、性別等による否定的差別に挑戦する責任がある) ②多様性を認識すること(社会福祉士は民族的・文化的な多様性を認識し、尊重しなければならない 。違いを認めあう)。 ③資源の公正な分配(社会福祉士は資源が公正に、個人・グループ等のニーズに従い分配されるように保証する)。 ④不正な政策や実践に挑戦すること(社会福祉士は雇用者・一般市民等の関心を有害な状況に向かわせる責務がある)。 が挙げられてます。 政治学原論の講義で習ったことそのままが社会福祉士として実践する上でいきています。 社会学原論 ブルデューの文化資本を習ったことを

文化史学特別演習―イタリア研修旅行ー イタリア語を学ぼう!

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 文化史学科研究室です。 8月18日(金)、文化史学特別演習―イタリア研修旅行―の最終説明会およびイタリア語講座が開催されました。 最終説明会では旅行社の方から当日の集合場所や旅行の準備、現地での注意事項などについて説明を受けました。 また、質疑応答もあり、参加学生さんたちも気になることを質問していました。 9月4日の出発まであと少し、忘れ物がないように準備しましょう。 そして、研修旅行で訪れる国の言語を学ぶ!という初めての試み、特別ゲストのMireille Rasamolea先生によるイタリア語講座が開催されました。 1時間という短い時間ではありましたが、挨拶、数字の数え方、カフェでの注文方法などをロールプレイをしながら学びました。 ちょっとでも現地の言葉を知っていると安心できるのではないでしょうか。 今日、学んだイタリア語を使って、現地のカフェで素敵なティータイムを過ごしてくださいね!

夏のオープンキャンパス! 次回は9月18日です!!

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 文化史学科研究室です。 今年の夏も清泉女子大学では「夏のオープンキャンパス」が開催されています。 夏は各学科の学生たちが作成した学科独自の展示を見ることができます。 また、在学生から色々な話を聞けるチャンスもあります。 次回のオープンキャンパスは9月18日。 ぜひ、文化史学科の展示を見にいらしてください! オープンキャンパス 7月23日の様子 オープンキャンパス 8月5日の様子 文化史学科の魅力をお伝えする展示の数々! ちょっとだけご紹介いたします!! 1.文化史学科の教員紹介 専任教員10名の紹介です。文化史学会生が先生方にインタビューし、その様子をまとめ、展示しています。 先生方をイメージしたポスターを学会生が作成しました。ぜひ、見比べてみてください! 2.文化史学特別演習 夏の海外研修旅行について展示しています。 今年の夏はイタリアへ行きます。事前学習会のポスター発表時に学生が作成したポスターを紹介しています。 大学での学びに触れることができます! (ポスター発表の様子はこちら  https://seisenbunkashi.blogspot.com/2023/07/blog-post_87.html ) 3.文化史学会・文化史学科共催講演会紹介 毎年秋に文化史学会と文化史学科が共催で開催している講演会について紹介しています。 講師の先生を決めるのも、講演会のポスターを作成するのも学生たちです。 ポスターを見ると、文化史学科の幅広い学びについて知ることができると思います! 速報!今年度の講演会 日時:12月1日(金)13:40~15:25 テーマ:古代メソポタミア文明と文化財の保護に関して 講師:西山伸一氏(中部大学 人間力創成教育院教授) 詳細は決まり次第、大学公式Webサイトよりご案内いたします! 4.新入生合宿 文化史学科では、 文化史学科を知る! 新入生同士はもちろん、上級生や先生との交流を深める! 履修の相談、確認をする! という目的のもと、1泊2日で新入生合宿をおこなっています。 今年度は横浜・鎌倉で合宿をおこないました。 (新入生合宿の様子はこちら  https://seisenbunkashi.blogspot.com/2023/05/blog-post.html ) 2024年度は山梨県で新入生合宿をおこなう予定です! 5.大学生の

文化史学科を卒業した先輩に聞きました!「文化史学科の魅力」⑤

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文化史学科研究室です。 文化史学科を卒業した先輩に 「現在のお仕事」 と、 「卒業したからこそわかる!文化史学科の魅力」 をインタビューしました。 大学院へ進学した理由 山本勉先生(日本美術史)のゼミに入ってから、もっと勉強したいなと思いました。このまま卒業しちゃうのはもったいない!と思い、大学院へ進学しました。 山本先生がいたこと、ゼミでは大学院生も一緒に学んでいて、その先輩方も良くしてくれたことも清泉の大学院への進学を決定付けました。 遺跡発掘調査の仕事に就いた理由 修士2年生のの9月に内定をもらいました。 歴史や文化財に携わる仕事がしたかったが、あまりなかった。その中で今の会社に出会いました。 発掘、調査(記録、図面作成)などが主な仕事です。考古学の世界!です。 働いていて、大学の学びが役に立った瞬間はありますか? 何にでも興味を持つ心! 報告書作成にあたり、その場所が以前どのような場所だったのかということを 史料の探し方、(卒論、終了での資料探し) ゼミでも仏像調査に出かけ、報告書も作成していた(慣れていた) 文章を書く力も生かされている ゼミ調査に行った時にお世話になった方にお会いしたこともある! どんな時に文化史学科で学んだことを思い出しますか? 大学の友達と会った時! こういう授業楽しかったよね!と清泉の思い出話で盛り上がります。 博物館、美術館に行った時! 授業で扱ったものだ!と思ったりします。 今も印象に残っている授業はなんですか? 山本先生のゼミ 山本先生のゼミでは3年生、4年生、大学院生が合同で日本日美術史について学んでいました。毎年ゼミ旅行にも行きました。(他の先生や助手さんも参加していました) また、山本先生のおかげで仏像の調査にも参加できました! 文化史学序説 この分野で勉強したい!この分野は苦手だ…ということが分かった授業です。 文化史学序説がなかったら、何を勉強すればいいのかと悩む子も多かったのではないでしょうか。 西洋美術史 も好きで授業を受けていたし、 考古学 も楽しかったです! 文化史学科に入学する前と卒業した後で、なにか自分の中で培われたものがありますか? 好きなことを好きなだけ勉強できたこと! もともと歴史が好きでした。高校では日本史専攻だったし、古墳、仏像、寺院も好きでした。な

石野一晴先生(東洋史)おススメの本が文化史研究室に配架されました!

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文化史学科研究室です。 文化史学科研究室には哲学、思想、宗教、歴史、美術など、様々なジャンルの本が配架されています。 東洋史関係に2冊の本が配架されました! どちらも石野先生(東洋史)おススメの本になります。 石野先生からのコメント 皆さんこんにちは。「東洋史概説」などの授業ではパワーポイントで様々な画像を紹介しています。 コメントペーパーではしばしば「より鮮明な画像が見たい!」との意見をいただきました。ネット上で見られる場合は博物館のサイトなどへのリンクをお知らせしていますが、図録でないと見ることができない貴重な画像も少なくありません。また、図録では学芸員さんたちが執筆された充実した解説を読むこともできます。 そこで、東洋史関係の展覧会図録を少しずつ購入して文化史研に配架してもらうことにしました。手始めに購入したのが以下の2つの図録です。 これから少しずつ追加していく予定ですので、東洋史概説を受講している皆さんはもちろんのこと、東アジアの歴史と文化に興味のある方はぜひ手に取って見てください! 石野先生おススメの本 1.『始皇帝と大兵馬俑:特別展』 2015年から2016年にかけて東京国立博物館などで巡回展が行われた『始皇帝と大兵馬俑 : 特別展』の図録です。 兵馬俑の画像はもちろんのこと、皆さんから多く質問いただいた「当時の軍隊はどんな武器を使っていたのですか?」とか「当時の人々はどんな生活をしていたのでしょう?」といった疑問にも答えてくれますよ。 また、授業でもお話しした当時のハンコの使い方についても、イラスト付きで説明があります。   文化史学科研究室よりお知らせ! 研究室にも兵馬俑の兵士たちがいます!良かったら見に来てください。 2.『顔真卿 : 王羲之を超えた名筆 』 2019年に東京国立博物館で開催された『顔真卿展』の図録です。 8世紀の唐代最盛期に官僚となった顔真卿(がんしんけい)は、偉大な書道家としてよく知られています。彼の文字はもちろんのこと、中国の書道の歴史や日本へ与えた影響が具体的な作品とともにわかるようになっています。 授業では見ることができなかった細かい部分を、ゆっくりと鑑賞することができますよ。 「蘭亭序」の犬養本も、この図録で見ることができます。 貸出も可能です! ぜひ、