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清泉祭・文化史学特別演習

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文化史学科研究室です。 11月5日(土)と6日(日)に清泉祭(学祭)がおこなわれ、文化史学科からは文化史学会と文化史学特別演習(長崎研修旅行)が参加しました。 前回のブログに引き続き、今回は 文化史学特別演習(長崎研修旅行) の様子をご紹介したいと思います! 「文化史学特別演習」を履修した学生さんたちは、展示や動画の発表を通して研修旅行の成果発表を行いました。 教室入り口のポスター 周りにも手書きのイラストがいっぱい! 写真やイラストだけでなく立体的な装飾もあり、 細かい部分まで工夫が凝らされています。 長崎ではキリシタンの迫害や殉教に関連する施設・史跡も訪れ、学習を深めましたが、 実は大学周辺にも江戸時代のキリシタン殉教に関する史跡が多く残されています。 「東京チーム」の学生さんは都内の史跡を実際に訪れ、沢山の写真を交えて散策マップを作成しました。 ぜひ、ご覧になった皆さんにも訪れてもらいたい! という想いの詰まった展示でした。 ********************** 研修旅行の事前学習では、平戸・外海・島原の3つの班に分かれ、旅程をプランニングしました。 そして、実地研修後の学習として、映像(動画)作成チームと冊子作成チームのいずれかに参加し、学んできたことをかたちにすることに取り組みました。 動画作成チームは平戸・外海・島原・長崎市内の担当に分かれ、それぞれの訪問地ごとに作成した3分程度の動画を教室内で上映しました。 冊子作成チームは、全員がこの研修旅行で訪れた施設や史跡と、都内のキリシタン遺跡を紹介する原稿を書き、小冊子『文化史をあるく 国内版特別編 長崎+(プラス)』を完成させました。 最後に……「清泉祭には足を運べなかった」という方に、朗報です! 教室で上映した動画をブログでご紹介する予定です。 どうぞお楽しみにしていただければ、と思います。

佐々木守俊先生「おすすめ!学内スポット」紹介

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文化史学科研究室です。 紅葉がきれいな季節になりました。 「文化史学科の先生方 おすすめ!学内スポット」シリーズ。 第7回目の11月は日本美術史がご専門の佐々木守俊先生です。 佐々木守俊先生 専門分野:日本美術史 おもに平安~鎌倉時代の仏像や版画を対象とし、作品をとりまく人間関係や社会的・宗教的環境、特に中国からの影響を考慮しつつ、それらがつくられた事情や期待された役割をあきらかにすることを目標に研究している。特に近年は、仏像の内部空間に納入されたさまざまな物品を手がかりに、人々が仏像になにを期待したかを考察の主眼としている。 佐々木先生のおすすめスポット   中庭 中庭は落ち着いていて、 カエデの木がとてもよい雰囲気を 作り出しています。 佐々木先生へのインタビュー(11月9日にインタビューしました) カエデの木の下にたたずむ佐々木先生 ●カエデの木が一番きれいに見える季節はいつですか? 秋です。 ちょうど今の季節です。カエデの葉の赤、黄、緑がバランスよく混ざり合っている姿はとても美しいです。また、木によって紅葉の具合が違うのも見ていて面白いと思います。 ●中庭でたたずむ際、好きな季節や時間帯はいつですか? 秋、柔らかな陽のあたるお昼から3限頃の時間帯です。 ● 秋(可能ならカエデ、紅葉)をテーマにした作品でおすすめなものがあれば教えてください   歌川広重 「 京都名所之内 通天橋ノ紅楓 」 浮世絵が好きなので、歌川広重の京都を描いたシリーズから「京都名所之内 通天橋ノ紅楓」をおすすめします。 この浮世絵は東福寺の紅葉を描いたものです。紅葉したカエデを眺めながら人々が楽しくくつろいでいる姿が描かれている、とても美しい浮世絵です。 東福寺は現在も紅葉の名所であり、境内には清泉女子大学のカエデと同じトウカエデ(中国から渡来したカエデ)が植えられています。 京都名所之内 通天橋ノ紅楓

文化史学会・文化史学科共催講演会が開催されました!

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文化史学科研究室です。 学会生が作成したポスター 文化史学科では毎年秋に学外の先生をお招きし、講演会を開催しています。 この講演会は文化史学科と文化史学会の共催で、学会の講演会係さんを中心に学生が自ら企画、準備をおこなっています。 今年の講演会のテーマは「アイヌ」。 どのような講演会だったのか、文化史学会生より報告が届いていますのでご紹介いたします! *** 2022年11月14日(月)、国立アイヌ民族博物館館長の佐々木史郎先生をお招きして、文化史学会・文化史学科共催講演会が開催されました。 「民族共生象徴空間におけるアイヌ文化の復興と新たな創造」というテーマで行われた今回の講演では、アイヌ民族やアイヌ文化、アイヌ民族史についての解説に始まり、国立として存在する民族共生象徴空間(ウポポイ)と国立アイヌ民族博物館が担う役割や、なぜ今先住民族政策が必要なのかについてお話いただきました。 アイヌ民族と周辺地域との関わりや比較についてのお話、また、博物館の展示品を通して古くから北海道周辺に存在するアイヌ民族の歴史や文化、死生観について理解を深めることができました。 ウポポイが「先住民族の尊厳を尊重し差別のない多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築いていくための象徴」という意義を有することからも、多様性を促進する現代において大変貴重な講演会となりました。次代を担う私たち一人一人がこの講演会を通してダイバーシティの心を育むことができたのではないかと感じています。 講演会後の茶話会では、ご講演いただいた内容についてさらに深めることができました。 ご講演中の佐々木先生 *** 当日は学生さんを中心に100名近い方が講演会にご参加くださいました。 ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。

清泉祭!文化史学会とアイヌ文化

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文化史学会の宣伝ポスター  文化史学科研究室です。 お天気に恵まれた11月5日(土)と6日(日)に清泉祭(学祭)がおこなわれました。文化史学科からは文化史学会と文化史学特別演習(長崎研修旅行)が参加しました。 こちらのブログでは 文化史学会 の様子をご紹介したいと思います! 文化史学会では、 「アイヌの文化」について 文化史学科紹介(教員インタビュー、文化史学科生の大学生活、文化史学会の活動) アイヌをモチーフにした射的 の3つを発表展示しました。 それでは、一つずつ見ていきましょう! アイヌの文化 清泉祭では毎年、文化史学会と学科共催の講演会のテーマについて学ぶ機会を設けています。今年度のテーマは「アイヌ」。そのため、清泉祭でもアイヌに関する発表をおこないました。 アイヌに関する地理・歴史、くらし、伝統文化、そして国立アイヌ民族博物館について文化史学会1年生がまとめました。 地歴 アイヌ民族に関する基本情報 アイヌの神様 アイヌ民族の今とこれから アイヌ語について学ぼう くらし アイヌ民族の服装と文様 アイヌの食べ物 アイヌ民族の住居 アイヌ民族の狩猟・狩りの伝説 伝統文化 アイヌの女性と文化 アイヌの祭り アイヌの踊りと音楽 アイヌの文化について発表展示 なお、こちらの資料は清泉祭終了後、大学内の教学成果報告用掲示板にて追加展示をおこないました。 文化史学科紹介 文化史学科にはどんな先生がいるの? 文化史学科の学生さんはどんな大学生活を送っているの? といったテーマで、オープンキャンパスで大学を訪れた受験生向けに展示を作りました。 実はこの展示、受験生のみならず、卒業生にも好評だったようです! そして、文化史学会の活動報告もおこないました。 文化史学科の紹介展示 射的 文化史学会のお楽しみイベント「射的」です。 アイヌの人々が暮らした家の前に並ぶ動物たち。その動物を割りばし鉄砲で倒し、点数を競います。 高得点が出ると大学のカフェで利用できるケーキ券がもらえるということで、在学生はもちろん卒業生、先生方も真剣なまなざしで楽しんでいました。 射的の様子 射的を楽しむ卒業生と先生方 文化史学会の清泉祭展示はいかがでしたでしょうか。 ぜひ、文化史学特別演習(長崎研修旅行)の発表展示ブログもご覧ください!

文化史旅 ―長崎・平戸・外海・島原―

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 文化史学科研究室です。 コロナ禍のため2年間中止となっていた文化史学特別演習が復活! 夏期休暇中に22名の学生さんと井上まどか先生(宗教史)、木川弘美先生(西洋美術史)が長崎を旅しました。 研修旅行に参加した学生さんから旅の様子が届きましたのでご紹介いたします。 文化史旅 ―長崎・平戸・外海・島原― 8月21日から25日の5日間、長崎へ研修旅行に行きました。この5日間で多くのことを体験し、参加した学生はそれぞれの視点で学びを深めることが出来ました。 研修旅行に行く前に、平戸班、外海(そとめ)班、島原班の3班に分かれて準備しました。バス行動や長崎市内の訪問地を一から自分たちで選び、先生方からアドバイスを頂きながら実際の旅程へと組み込んでいきました。 選んだ訪問地についてそれぞれ担当を分け、訪問地がどんなところで、どんな見どころがあるかを調べ、1冊のしおりにまとめました。 1日目 羽田空港から飛行機に乗り、長崎へ向かいました。 平戸に着いてからは、平戸オランダ商館、松浦資料博物館、平戸ザビエル記念教会、平戸城の順に訪問しました。 平戸は特に外国との関わりが深く、貿易に関連する展示物が沢山ありました。中でも平戸オランダ商館で展示されていた妖怪に関する展示がとても面白かったです。夜ご飯は全員で佐世保バーガーを食べました。お肉がジューシーで美味しかったです。 2日目 外海に行きました。天福寺、遠藤周作文学館、出津文化村、出津教会堂、大野教会堂、黒崎教会堂、枯松神社と多くのキリシタン関連施設を訪れました。潜伏キリシタン達がどのようにして、信仰を守り抜いたのかを学ぶことが出来ました。 2日目も天気が良く、空と海のコントラストが美しかったです。 3日目 島原に行きました。島原城、南島原有馬キリシタン遺産記念館 、原城を見学しました。キリシタン弾圧や島原の乱に関する展示などが多かったです。南島原有馬キリシタン遺産記念館では、分かりやすくガイドをして頂き、とても勉強になりました。 4日目 長崎市内を班ごとに分かれて、見学しました。 私たちの班は、長崎原爆資料館、浦上天主堂、長崎歴史博物館、眼鏡橋、出島に行きました。長崎の歴史や文化を学ぶことが出来ました。また、前日までの3日間で教えて頂いたことなどと照らし合わせながら見学したことにより、より一層深く学ぶことが出来ました。 5日目 最

石野一晴先生 「おすすめ!学内スポット」紹介

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文化史学科研究室です。 「文化史学科の先生方 おすすめ!学内スポット」シリーズ。 第6回目の10月は東洋史がご専門の石野一晴先生です。 石野一晴先生 専門分野:東洋史 中国史上における民衆の巡礼を研究しています。 巡礼という宗教的行為を通じて「中国とは何か」を考え続けています。 石野先生のおすすめスポット   「図書館」 図書館には先生方が選りすぐった 素晴らしい書籍が並んでいます。 空きコマや帰宅前にぜひ立ち寄ってみてください。 私は入館ゲートを入って右手にある新着図書コーナーを 眺めるのをいつも楽しみにしています。 新着図書コーナーを眺める石野先生 石野先生へのインタビュー ● 新着図書コーナー以外によく行く場所(書架、席など)はどこですか? よく行く書架はやはり2階の200番台と100番台の書架ですね。自分が持っていない本を見に行くこともありますが、持っているはずなのになぜか見つからない本を見に行くこともあります(涙) 図書館2階の200番台(歴史)の書架 ● あまり本は読まない…という学生さんにおすすめするとしたら、どんな本が読みやすいですか? まずは「面白い!」と思った授業に関係する本を読むことをお勧めします。何か適当な本がないか先生に聞いてみてはどうでしょう。素晴らしい内容が書いてある本であっても、前提となる知識がある程度ないとその面白さがわからないかもしれません。先生方のお話を聞いた直後であれば、「あっ本にも同じようなことが書いてある!」「なるほど、裏側にはこういうことがあったのか!」と気付くことも多いでしょう。私は学部生の頃、講義の後すぐに図書館に行って授業関連の本に目を通すようにしていました。そうすると、授業だけでは理解しきれなかった内容を補うことができたりして、疑問点がずいぶん解消できた経験があります。 もしも、活字がどうしても苦手で……という学生さんがいたら、まずは短編小説のようなものから読み始めてみてはいかがでしょうか。例えば星新一のショートショートは数ページで完結するので、ひとつのお話をあっという間に読み終えることができます。これなら通学の列車の中で何話か読み進めることができるので、長い文章が苦手な人でも無理なく読書の習慣をつけることができるのではないでしょうか。そこから徐々に長めの文章にチャレンジしていってください。 ●