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山本勉先生と行く 伊豆 願成就院と かんなみ仏の里美術館見学会

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文化史学科研究室です。  このマイクロバスで移動しました! 山本勉先生(日本美術史)と行く、願成就院と かんなみ仏の里美術館見学会が10月27日(日)に開催されました。 この見学会、大学院博士課程の学生が企画。文化史学科の先生方をはじめ、大学院生、学部生、元非常勤講師の先生を含む、総勢20名が参加しました。 13時にJR三島駅北口に集合し、マイクロバスで一路、願成就院へと向かいます。 ご住職と山本先生のお話を聞きながら運慶の仏像を堪能しました。 かんなみ仏の里美術館でもやはり仏像を前に山本先生の説明がありました。 短い時間でしたが、とても有意義な、そして贅沢な時間を過ごすことが出来ました。 見学会を企画してくださった大学院生から報告が届いていますので、ご紹介いたします。 *** 山本先生のご案内で、静岡県伊豆の国市・願成就院、函南市・かんなみ仏の里美術館を見学してきました。文化史学科の先生方や助手のみなさん、学部生、大学院生なども交えて総勢20人での見学会となりました。 願成就院に到着 見学一か所目の願成就院には国宝に指定されている運慶作の仏像5軀が安置されています。 まずはご住職にお出ましいただき、お話をうかがいました。願成就院の仏像が数十年にわたる研究の積み重ねによりその価値を評価され、注目を集めるようになり、いまでは地元でも大切にされるようになったことをたいへん喜んでいらっしゃるお気持ちが伝わってきました。 そして、長年、運慶研究にたずさわってきた山本先生の解説を、実際に作品を目の前にして聞くという貴重な時間を過ごしました。その後、仏像をゆっくり拝観していると、毘沙門天像の前では「イケメン!」、矜羯羅童子像の前では「カワイイ!」という声が聞こえてきました。わたしも同感です。毘沙門天像のあのはちきれそうな肉体の迫力はほんとうにかっこよかったです。   本堂に向かいます ポーズを決める山本先生と大学院生たち 二か所目の かんなみ仏の里美術館には、平安時代から江戸時代までの仏像24軀が展示されています。桑原・長源寺の裏手にある桑原薬師堂に伝来し、長く地元住民によって管理されてきた仏像群です。 こちらでも大歓迎していただき、92歳の顧問やベテランガイドさんから

スキャナを使ってみよう!

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文化史学科研究室です。 10月22日(火)から29日(火)までの一週間、文化史学科研究室内でスキャナ指導がおこなわれました。 文化史学科では授業の発表で図版をレジュメ(発表原稿)に取り込むことが多々あります。 そんな時に使用するのがスキャナです。 どのように図版を取り込めばいいのか? なるべく綺麗に取り込むには? 研究室にある2種類のスキャナを使用し、実践形式で使い方を学びました。 今回の指導で初めてスキャナに触れた学生さんもいた様子。 この学びを生かして、発表レジュメを作成してもらえれば嬉しく思います。  スキャナ指導を受ける学生たち

ウィーン・プラハ研修旅行

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文化史学科研究室です。 夏季休暇中に実施された「文化史学特別演習」は、毎年、引率される先生方のご専門に近い地域を旅する授業です。 何度かブログ内でも事前学習について取り上げてきました。 そんな研修旅行の現地での様子が参加した学生から届きましたのでご紹介いたします。 *** 「文化史学特別演習」として、8月23日から9月4日までの約2週間、チェコとオーストリアの2カ国へ行ってきました。 最初に訪れたのはチェコの首都、プラハです。この街「世界で最も美しい街」とも称され、1992年には「プラハ歴史地区」として世界遺産に登録されています。中世の街並みがそのまま残されており、ゴシックやルネサンスなど、その他にも様々な様式が混在する場所でもあります。 最初にプラハ城を全員で見学しました。ここは世界で最も大きい城のひとつといわれています。何度も改築がされた結果、様々な建築様式が混在している貴重な建物となっています。毎正時に行われる衛兵交代式も見てきました。 その後、グループ行動や各自自由行動で事前に決めていた場所を3日かけて観光しました。ストラホフ修道院やカレル橋、ミュシャ美術館など、見どころ満載です。 5日目にプラハを離れ、チェコ南部に位置するチェスキークルムロフという街へ行きました。街の中心に立つチェスキークルムロフ城も、プラハ城と同様に、いくつかの様式が混在しています。隣接するバロック劇場には、木造の舞台装置や背景画、衣装などが当時の姿のまま保存されています。 6日目からはオーストリア観光です。今回の旅のテーマのひとつが「ハプスブルク家の足跡を中心にたどる」ということで、関わりのある場所を多く見ていきました。皇妃エリザベートやマリア・テレジア、マリー・アントワネットといった、ハプスブルク家の女性に縁のある場所を訪れていきました。 しかし見学したのはそれらだければありません。7日目には、負の遺産であるマウトハウゼン強制収容所へ訪れました。「第3カテゴリー」と呼ばれるもっとも過酷な環境であったそうです。 中世から現代までの歴史をより知ることができ、その国々についてさらに興味をもちました。歴史をだけでなく、自分たちの国とは違った現地の生活も学ぶことが出来ました。自分の足で訪れ、見ることは、教室で学ぶ

清泉祭 * 文化史学会

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文化史学科研究室です。 11月2日(土)、3日(日)の2日間、大学では清泉祭(学祭)が開催されました。  坂道の看板 文化史学会では11月13日(水)に開催された講演会のテーマ「7世紀の女帝」にちなんで、女性天皇についての発表展示をおこないました。 日本史上、古代には6人8代の女性天皇が存在しました。 それぞれの在位とどのような人物だったのかを調べていました。 6人の女性天皇は、 第33代 推古天皇 第35代 皇極天皇(第37代 斉明天皇) 第41代 持統天皇 第43代 元明天皇 第44代 元正天皇 第46代 孝謙天皇(第48代 称徳天皇) です。  学会生たちが作成した発表展示 また、唐揚げの販売もおこないました。 教室は唐揚げの香りでいっぱいとなり、多くの方が香りに誘われて買いに来てくださいました。 とても人気だったようで、あっという間に完売となってしまいました。 教室内の様子と販売した唐揚げ

清泉祭 * 文化史学特別演習(プラハ・ウィーン研修旅行)

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文化史学科研究室です。  研修旅行展示の宣伝用看板 文化史学会に引き続き、文化史学特別演習という授業も11月2日(土)、3日(日)の清泉祭に参加しました。 夏休み期間中にプラハ、ウィーンを訪れた研修旅行。 その現地での学びを可視化した展示をおこないました。 前日の準備日、それぞれ決められたシフト時間以外にも、作業が終わるまで残ってくれた学生たちもいました。 私はというと、約2週間、寝食を共に過ごした仲間たちの団結力は素晴らしい!と感心しながら様子をうかがっていました。 また、研修旅行を引率してくださった大井先生(西洋文化史)も色塗りを手伝ってくださいました。 大井先生がご担当されたのは、クリムトの『接吻』。  色塗りを手伝ってくださった大井先生と先生作の『接吻』 教室内はそれぞれの学生が調べた内容を地域ごとにまとめて展示しました。 地域は大きく分けて、プラハ、チェスキー・クルムロフ、バート・イシュル、ハルシュタット、メルク、マウトハウゼン、そしてウィーンです。 全員で訪れた場所はもちろん、グループ行動時に自分たちの力で移動し訪れた場所についてもまとめました。  たくさんの方がご来場くださいました また、事前学習会で作成した旅のしおり、思考マップ、研修旅行中の写真を集めたスクラップブック、現地で購入したお土産品なども展示しました。 思考マップ、聞きなれない言葉かもしれませんね。 今年の研修旅行のテーマは「ハプスブルク家の足跡を巡るプラハ・ウィーンの旅」!思考マップはこのテーマに合わせて「ハプスブルク家」「プラハ」「ウィーン」から連想される事柄をあげていったものです。 研修旅行前と後、それぞれの思考がどのように変化したのか、一目見てわかるものができあがりました。 また、プラハ、ウィーンにちなんだ映像の上映会もおこないました。 学生たちが作成したしおりやスクラップブック 展示を見てくださった方々から、感想もたくさんいただきました。   少しご紹介いたします!  ご来場くださった皆さんからの感想 *毎年、楽しみにうかがっています。ていねいに詳しい展示に関心しています。フィルム上映もよかったです。