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文化史学科の学び紹介 Vol.2:女性史「歴史ミュージカルを使って、マリー・アントワネットについて学ぼう!」

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 文化史学科研究室です。 文化史学科には「女性史」という授業があります。 その名の通り、「女性の生涯を学ぶ」2021年度からスタートした比較的新しい授業です。 今年度はフランス王妃マリー・アントワネットとオーストリア皇妃エリザベートの生涯について学んでいます。 授業を担当されている大井知範先生(西洋史)より授業の様子が届きましたのでご紹介いたします。 女性史 担当教員   大井知範先生    マリー・アントワネットの生涯 (大井先生作成) 履修可能な学年   1~3年生 大井先生からのコメント 文化史学科の選択科目「女性史」も今年で3年目となりました。この授業では、フランス王妃マリー・アントワネットとオーストリア皇妃エリザベートの生涯を学び、時代や運命に翻弄されながらも力強く生きた女性たちの足跡を追います。 この授業の特徴は歴史ミュージカルを使い、感性と思考をフル稼働させる点にあります。ほかの授業でも、『レディ・ベス』、『モーツァルト!』『レ・ミゼラブル』など幅広い歴史ミュージカル作品を扱っていますが、ミュージカルは私たちの心を揺さぶりながら思考を促す「教材」となりえます。 学生のみなさんには、「感動こそが思考の出発点!」になることを意識して女性史の学びを深めていただきたいと思っています。 授業でミュージカル? 大井先生は様々な授業で歴史ミュージカルを教材として使われています。 女性史の授業ではミュージカルの場面を区切りながら観ていますが、過去には「スペシャル補講」と題しミュージカルを通して観る!という企画も開催されました。 ミュージカルを観るだけでなく、大井先生による解説や質問回答討論会、マリー・アントワネットベストソング投票結果発表などもおこなわれました。 約半日かけて開催された「スペシャル補講」についてはこちらのブログをご覧ください! https://seisenbunkashi.blogspot.com/2022/01/blog-post.html 授業を履修している学生さんからのコメント ハッピーエンドとは決していえないような結末を迎えた今回の作品でしたが史実を忠実に再現しているからこそこのような壮大で素晴らしいミュージカルが完成したのだと私は考えました。また、一般市民の代表として「マルグリット・アルノー」の存在が想像以上のキーパーソンとなり終始鳥肌

イギリス留学体験記

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 文化史学科研究室です。 昨年度、イギリスのロンドン大学SOASに留学したNさんから「イギリス留学体験記」が届きましたのでご紹介いたします! Nさんは大学入学後から留学のための準備を始めていました。そして、2年生の夏休み6週間のサマープログラムと後期半年間、イギリスへ留学しました。 留学の夢を叶え、戻ってきたNさんの顔は輝いていました。とても充実した留学生活だったそうです。 それでは、「イギリス留学体験記」をお楽しみください!  大学の校舎の一つ  第二次世界大戦中、ヒトラーが気に入ったために  空爆を免れたという伝説があるそうです。 1. 留学したいと思ったきっかけは? 小学生の時に家族でパリに旅行に行った時からヨーロッパの歴史や文化に魅せられ、いつかヨーロッパに住みたいと思っていました。そのため、いつからかは覚えていませんが、大学での海外留学はずっと目標の一つでした。 2. 留学先はどのようにして決めましたか? (留学先をイギリスにした理由を教えてください) 私はロンドン大学SOASを留学先に選びました。ヨーロッパの英語圏で、長い歴史と古い街並みを持つ場所に留学したかったので、私にとってロンドンは最適な街でした。また、ロンドン大学SOASは私が興味を持っていた開発学の分野が世界トップレベルだったので、この大学の授業を受けてみたいと思いました。無料で入場できる博物館がたくさんあることも魅力の一つでした。 3. 留学先ではどのようなことを学びましたか? ELASという、半分アカデミック英語、半分学科の授業を受けるコースに参加しました。英語を学ぶことが中心になるかと思っていましたが、アカデミック英語でも学科の授業(開発学とメディア論を選択)でもかなりコアな内容が学べました。課題も多かったので、しっかりその分野について勉強できました。  通学路にあったThe Wallace   Collectionがお気に入りで、  しょっちゅう寄り道していました。 一日の使い方 朝の空気がとても気持ち良いのと、冬は特に日が早く沈んでしまうので、朝早く起きて散歩するか、学校か図書館で勉強していました。 お昼は大学のボランティアが提供してくれるフリーミールか、自分で作った弁当を近くの公園で友人たちと食べていました。ロンドンの公園はとても気持ちが良いです。 放課後は、余裕がある時は博物館に

卒業論文のゼミで「卒論Word講座」実施

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 文化史学科研究室です。 6月12日(月)、中野渡俊治先生(日本史)の研究法演習(卒業論文ゼミ)で「卒論Word講座」が開催されました。 この講座は毎年、文化史学科研究室が卒業論文を執筆する4年生向けに開催しているパソコン講座です。 学生さんの希望に合わせてマンツーマン、グループ、ゼミ単位で指導をおこなっています。 今回は中野渡先生のゼミにて出張講座をおこないました。 卒業論文は表紙、目次、本文、注、参考文献、参考資料や図版・・・と様々なページをパソコンのWordで作成しなければなりません。余白、1ページの文字数、文字のフォントなど細かい規定もあります。 もちろん、自分でWordを設定し卒業論文を執筆していく学生さんもいますが、「パソコンは苦手…」という学生さんも毎年います。 「自分で設定してみたけれどこれであっている?」「注はどのように付けていけばいいの?」「ページ番号はどのページから始めるの?」「図版を取り込むには?」など部分的に教えてほしいという学生さんも。 「卒論Word講座」は学生さんの希望に合わせて、講座を開催しています。 実は、この講座、社会人になってからも役立つ知識がたくさんつまっているのですよ! 講座受講希望の学生さんは文化史学科研究室までお申し込みください。 本館(旧島津公爵邸)の教室で卒論Word講座が開催されました

1年生対象の個人面談が始まりました

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 文化史学科研究室です。 6月に入り、文化史学科1年生を対象とした個人面談が始まりました。 文化史学科では前期と後期に一回ずつ、「文化史学基礎演習」という授業の担当教員との面談がセッティングされています。 坂田先生との個人面談 先生の個人研究室をノックするのも初めて…という学生さんもいるようです。 ちょっと、ドキドキしますよね。 中野渡先生との個人面談 一人、5~10分の面談時間では大学生活について、授業についてはもちろん、他にもたくさんのことを話しているようです。 時には笑い声も聞こえてきました。 大井先生との個人面談 ぜひ、今回面談を担当してくださった先生以外の研究室も訪ねてみてください! オフィスアワーという制度もありますので、こちらも活用してみてください。 鈴木先生との個人面談  オフィスアワー制度  学生が学業や学生生活等に関する相談を、学科を問わず教員と個別に行うことができる制度です。オフィスアワーの時間、先生方は個人研究室で待機してくださっていますので、ノックしてみてください。質問、相談などを受けることができます。

文化史学科の学び紹介 Vol.1:美学

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文化史学科研究室です。 2023年度の文化史ブログでは「文化史学科の学び」を紹介していく新シリーズをがスタートいたしました。 第1回目は「美学」についてご紹介いたします! 美学 担当教員   坂田奈々絵先生(聖書学)   辻麻衣子先生(非常勤講師) 授業の様子 美学の基礎知識を身につける  「美学」とは、ギリシア語のアイステーシス(感覚)に由来するaestheticsの訳語で、「美」や芸術、感性、そしてそれに関連した諸概念について扱う哲学の一分野です。 本講義では、美と芸術をめぐる歴史上の思索と営みについて、ゆるやかに通史を辿りつつ見ていきます。導入の後、前半を坂田先生、後半を辻先生が担当します。 この講義を通して、「美」の意味やその実際、また芸術と思想との関連について考えてゆきましょう! 授業内容   第1回 イントロダクション:美学とはどのような学問か(辻先生・坂田先生)    第2回 古代ギリシア1(坂田先生)    第3回 古代ギリシア2(坂田先生)    第4回 古代ローマ(坂田先生)    第5回 聖書における美(坂田先生)    第6回 中世の美(坂田先生)    第7回 ルネサンスの美と芸術(坂田先生)    第8回 初期近代(辻先生)    第9回 「美学」の誕生(辻先生)    第10回 ドイツ・ロマン主義(辻先生)    第11回 現代1(辻先生)    第12回 現代2(辻先生)    第13回 分析美学(辻先生)  必読文献『美について』 履修可能な学年  1年生~3年生   坂田先生からのコメント  美学は哲学の一分野ですが、芸術理論や美術史とも絡み合う、複雑な学問です。この講義では、ソクラテス以前からプラトンのイデア思想を経て、新プラトン主義、中世キリスト教思想、そしてルネサンスに至るまでを坂田が担当しています。また後半の、いわゆる「美学」という学問の成立とそれ以降の流れは、近代ドイツ哲学を専門とする辻先生にご担当頂いています。中心となるのは「美」に関する思索の歴史ですが、純粋な哲学史だけでなく、様々な時代の芸術作品や、芸術理論についても扱います。この講義を受けることで、漠然と感じていた「美しいな」という感覚や、当たり前だと考えていた「芸術」という概念について改めて考え直し、新たな視点

文化史学科教員作成!教科書★第3弾『疫病と文化史』

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 文化史学科研究室です。 文化史学科の先生方が手掛けた、文化史学科のスペシャル教科書『疫病と文化史』をご紹介いたします! 『文化史をあるく』『文化史のなかのことばたち』『恋する文化史』『文化史をあるく 国内版』に続き、5冊目の教科書です。 文化史学科の先生方作 『疫病と文化史』 2022年3月に発行された『疫病と文化史』。 文化史学科1年生の必修科目「文化史学序説」の教科書として、昨年度に引き続き、今年度も使用されています。 「疫病」というテーマを決めた時は新型コロナウィルスが世界的に流行していた時でした。 先生方は次のようなメッセージを込めて教科書を作成されました。 ~先生方からのメッセージ~ 感染症がどのように発生・流行したのかという点に加え、人間の社会や文化にどのような影響をもたらしたのかという点を重視しています。 人びとが疫病のある世界でどのように生きぬいてきたか、本書を通して考察を深めてもらえたら幸いです。 *** さて、『疫病と文化史』では文化史学科の先生方がご自身の専門から「疫病」について記しています。 皆さんはどの分野が気になりますでしょうか? <歴史学> 天平九年の天然痘大流行:その傾向と対策 天然痘を撲滅せよ!:種痘の普及に尽くした幕末の蘭方医たち 近現代中国の種痘開発と普及 疫病と世界史:疫病から歴史を学ぶ グローバル化 VS 疫病の歴史:自分だけの講義ノート <美術史学> 天然痘と浮世絵 ステンドグラスにみる《ラザロの復活》:病と死からの生還劇 病と芸術:地獄の業火のごとき苦しみ ~聖アントニウスの火~ <哲学> パンデミック状況下における「命の選別」 <聖書学・キリスト教思想史・宗教学宗教史学> パンデミックとキリスト教:初期キリスト教の思想と実践 疫病と宗教史:神罰・グローバリゼーション・死生観 *** 文化史学序説で「疫病」を学んだ学生さんから感想が届いていますのでご紹介します! 文化史学序説は1年生の前期に開講されている科目で、文化史学科の先生方が交代で講義をしてくださいます。テーマは「疫病」で、近年の状況に非常に合致したものでした。 一つのテーマに対して異なる分野、視点からの意見を聞くことができ、自分の今後の研究対象を考える上で大変ためになりました。初年次でこの授業を受けることによって、自らの知識の幅を広げ、様々な分野に興味関心を持

文化史ブログ リニューアルしました!

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 文化史学科研究室です。 文化史学科のブログ「文化史ブログ」をリニューアルしました! 人気の投稿なども表示されるようになりました。 スマートフォンからも見やすくなりましたので、たくさんの記事を読んでいただければ嬉しく思います。 これからも「文化史ブログ」をどうぞよろしくお願いいたします。

坂田奈々絵先生の解説で「教会巡り」

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 文化史学科研究室です。 5月21日(日)にラファエラ・マリアセンター企画の「教会巡り」が開催されました。 この「教会巡り」はセンターの人気行事でもあり、今回が12回目の開催とのことです。 昨年は、文化史学科2年生の選択必修科目「文化史入門演習・聖書学」の授業でも開催されました。 案内役は文化史学科教員の坂田奈々絵先生(聖書学)。 学内での事前学習後、現地へ足を運び、坂田先生による解説を聞きながら教会を巡りました。 今回は、 築地教会 築地本願寺 波除(なみよけ)神社 関口教会 の4カ所を訪れました。 築地教会で解説中の坂田先生 当日の様子が The Rafaela TIMES (ラファエラ・マリアセンターの広報グループの学生による広報サイト)に掲載されています。 ぜひ、下記URLをクリックしてみてください! https://sites.google.com/seisen-u.ac.jp/rafaelatimes/%E6%95%99%E4%BC%9A%E5%B7%A1%E3%82%8Ain%E7%AF%89%E5%9C%B0%E6%95%99%E4%BC%9A%E9%96%A2%E5%8F%A3%E6%95%99%E4%BC%9A?authuser=0 ラファエラ・マリアセンター 本学の建学の精神に基づいたボランティア活動、キリスト教行事の企画・運営を行っているセンターです! The Rafaela TIMESのQRコード