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2月, 2022の投稿を表示しています

新春!聖書早開き大会

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 文化史学科研究室です。 1月24日(月)、聖書学特殊講義b(担当:坂田奈々絵先生)の授業で、「新春!聖書早開き大会」が開催されました。 坂田先生作 ポスター 腕に(指に?)自信あり!な学生さん7名が参加し、聖書と真剣に向き合っていました。 「新春!聖書早開き大会」はその名の通り、問題を読み、指定された聖書の箇所を開くというもの。 「使徒言行録の最初のページ」という比較的簡単な問題から「ステファノの殉教」という難題まで全部で10問。後半はかなりの難易度だったのではないでしょうか。 特に9問目「ステファノの殉教」は時間内に聖書の箇所を開けなかった学生さんが続出! 皆さん、かなり苦戦したようです。 大会の説明をする坂田先生 賞品を選ぶ学生さん また、大会に参加しなかった学生さんたちにもそれぞれ仕事が割り当てられました。 タイムキーパー、正解の確認、順位を黒板に書く、札が上がった順番をチェックするなどなど、教室にいた全員が楽しく参加していました。 今回は学生さんのみの参加となりましたが、教職員も含めたらもっと盛り上がるイベントになるのでは…と密かに思ってしまいました。 ちなみに、「大会」なので素敵な賞品も用意されていました! 文化史学科の先生方から提供されたスペシャルな品物ばかりでした。 「新春!聖書早開き大会」を企画された坂田先生よりコメントをいただきました! 聖書は旧約39書、旧約続編15書、新約27書からなり、2000頁以上のとても分厚い本です。 最近は電子版もあってすぐに必要箇所を確認することができますが、やはり実際にめくって紙面を見ることで、その文脈や前後のエピソード等も把握してほしいもの。そしてできれば指に聖書の厚さを覚えてもらいたいなと思い、企画いたしました。 今回の大会は全部で10題の「問題」を作り、一番早く指定の聖書箇所を開いた回数の多い人が勝ち、という形式にしました。 正解のページ 問題内容については複数パターンを作りました。最初の三題は聖書の特定の文書の最初のページを開くもの、次の四題は特定の章節番号まで含めるもの、そして最後の三題は新共同訳の見出しとエピソードの概要を提示して、該当箇所を開くものです。最後のパターンはあまり難しく作ってしまうと全く出来ない人が出てしまうかなと思い、有名な記述に絞りました。そのためか、すぐに開けた方も意外と多かったです

グループ対抗!文化史クイズ

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 文化史学科研究室です。 1月27日(木)、文化史学科1年生の必修科目である文化史学基礎演習の授業で「グループ対抗!文化史クイズ」が開催されました。 司会の大井先生 文化史学基礎演習は、 石野一晴先生(東洋史) 大井知範先生(西洋史) 木川弘美先生(西洋美術史) 坂田奈々絵先生(聖書学) 佐々木守俊先生(日本美術史) 中野渡俊治先生(日本史) の6名の先生方が担当されています。 1クラス、20人という少人数授業です。 主任ご挨拶中の中野渡先生 授業では「文化史学とは、どのような問題をどのように研究するのかを理解する」ことをテーマにしています。  6名の先生方が各クラスを4回ずつ担当され、前期、後期合わせて先生方全員から授業を受けます。 文化史学科の分野をまんべんなく学ぶことができる授業です! その1年間の学びの集大成として、後期最後の授業日に、全教室をオンラインでつなぎ、文化史クイズが開催されました。 この文化史クイズ、本来であれば4月に実施される新入生合宿で実施される予定でした。 コロナ禍のため新入生合宿は中止。そのため、授業内での実施となりました。 各クラス4チームに分かれ、全24チームで争われました。 先生方から、ご自身の分野に関する問題が出題されました。 正解率の低い難問もあったようです。 そんな中、優勝したチームは6問全正解! 学科主任より賞品が渡されたとか…渡されていないとか… 文化史クイズを出題する石野先生と木川先生 文化史クイズの他にも先生方から一言メッセージを頂戴したり、先生方への質問が飛び交いました。 各教室かなりの賑わいだったようです。 なぜ聖書学を専門にしたのか… という質問に答える坂田先生 授業の意図について語る佐々木先生 学生さんたちから文化史学基礎演習の感想がたくさん届きました! いくつかご紹介したいと思います。 *** 様々なジャンルの歴史を先生方から教わったり、自分で調べたりするなど、さまざまな方法で知ることができました。入学したばかりのころは日本史にしか興味がなかったものの、今回の授業を受けて、日本史にさらに興味がわいただけではなく、西洋史や東洋史にも興味を持てました。そして、さらに知りたいと思いまだ、学ぶジャンルをしっかり固めずに今回さらに興味を持ったジャンルを自分の中で広げてから、決めていきたいとも思いま

オンライン卒業論文口述試験が終了しました

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 文化史学科研究室です。 研究室に掲示された 口述試験の時間割 卒業論文提出後に実施される口述試験。 例年は大学本館の教室で試験が行われていました。 今年度の試験はどうするか… 対面でできるのか?オンラインになるのか? ギリギリまで様子を見ていましたが、先生方のご判断でオンラインZOOM開催となりました。 オンライン開催は昨年に続き2回目。 学生さんたちへの連絡でバタバタした部分はありましたが、特に大きな問題もなく、二日間の試験が終わりました。 接続トラブルはありましたが、オンラインでの実施の場合、それは仕方がないですね。 さて、オンラインでの試験はどんな感じなの?と思われるかもしれませんね。 ちょっとだけ、試験の様子をご紹介します。 試験会場には文化史学科の先生方がいらっしゃいます。 研究室助手により、Aグループ、Bグループそれぞれの試験会場へ案内されます。 そして、学生さんたちは試験を受けます。 試験時間は一人10分なのですが…時間通りには終わらないですね(笑)。 ZOOMを退出し、試験は終了となります。 パソコンの画面越しに映る学生さんたちの顔は緊張していました。 そういえば、自分が試験を受けた時も緊張しながら順番を待ったな…と思いだしました。 皆さん、口述試験お疲れさまでした! まずはゆっくり休んでくださいね。 オンライン口述試験の試験会場

「死生学」授業内講演のご報告

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 文化史学科研究室です。 今日は「死生学(井上まどか先生ご担当)」の授業でおこなわれた授業内講演について紹介いたします。 死生学は今年度からスタートした新しい授業です。 シラバス(授業内容の紹介が乗っている冊子)によると、「死生学とはなにか。宗教学・哲学・美術史学・医学・法学・社会学にまたがる死生学の概要について学ぶ。死生学について、①他界をめぐるイメージ(美術史・宗教学・哲学)、②現代医療と死生学、③死と向きあう社会という3つのテーマから理解を深める」授業をおこなっています。 そんな死生学の授業で10月29日、11月22日、29日の3回に分けて、授業内講演が開催されました。 10月29日は文化史学科の高野禎子先生による講演。テーマは「墓地の燈塔ランテルヌ・デ・モール —中世の光と死—」でした。 11月22日と29日は東京大学名誉教授の鶴岡賀雄先生をお迎えし、「他界をめぐるイメージ:諸宗教の死後世界観」「他界の表象:ダンテの『神曲』を中心に」というテーマでご講演いただきました。 講演中の鶴岡先生 授業を受講している学生さんから感想が届きましたのでご紹介いたします。 *** 【高野禎子先生の講演】 高野先生の講演会では、ランテルヌ・デ・モールについて学びました。ランテルヌ・デ・モールとは、フランス中西部の墓地にある石の灯塔で、近くの教会と似たデザインで造られています。中は空洞のため、ランプに火をつけ上へあげます。これは死者に明かりを灯してあげる風習で、庶民のためのものとされています。 この講演の中で、死者と光の関係性について一番印象に残りました。日本でも「火」や「明かり」はただの照明器具ではなく、お盆に迎え火、送り火を行い、霊が迷わないように目印として火を焚く風習があります。また、ゾロアスター教は火を神聖視していたりと、火は実際に見えて存在している人間と実際には見えないが存在している霊や神を繋げる役割があることが分かりました。そして、世界中が「火」や「明かり」に意味を見いだし、様々な行いがなされている点が興味深かったです。 (文化史学科1年生 Tさん) 【鶴岡賀雄先生のご講演】 鶴岡先生は、2回に渡り「他界をめぐるイメージ、他界の表象」というタイトルで、授業をしてくださいました。 第1回目は「死生学とは何か」「死とは何か」「人類の死との関わり方」についての内容でした。