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11月, 2016の投稿を表示しています

2016年度オープンキャンパス(3)

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清泉女子大学文化史学科です。前回に引き続き、今年度に行われたオープンキャンパスの模擬授業についてお知らせいたします。清泉女子大学の文化史学科ではどのような授業を行うのか。その一端に触れていただければと思います。 今回は9月に行われた模擬授業のご紹介です。 山本 勉 教授 ①先生のご専門   中世日本美術史 (特に鎌倉時代の仏像彫刻)   ②今回のテーマ 仏像の中にあるもの ③内容の要約     仏像の中には何があるのか?ふだんは、外からしか見ることのない仏像。その中には、「銘記」が書かれていること、「納入品」が納められていることがあります。その目的は、「①仏像にその仏像としての性格を与えるため」「②仏像に願いを込めるため」のふたつです。たとえば、薬師経という薬師如来のことを書いたお経が納入品としてはいっているから薬師如来像であるとわかる仏像があります。つまり、金属とか土とか木とかでつくった仏像が仏像として信仰の対象となるのは、そういう納入品があるからなのです。そういう仏像と個人を結びつけるための、個人の祈りにかかわる銘記や納入品もありました。これは仏像のさまざまな秘密のほんの一例です。この模擬授業の内容については、配布資料と視覚資料をご覧ください。 ④配布資料       山本教授配布資料     ⑤視覚資料       山本 教授パワーポイント資料  

研修旅行事前学習会の報告!

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少し遅くなりましたが、8-9月に行われた 文化史学特別演習(海外研修)の事前学習会の様子をもうひとつお届けします。 文化史学科では、夏季休暇中に「文化史学特別演習」という海外研修科目を実施しています。 何回かお伝えしてきたように、今回の訪問先はイギリス・ロンドンでした。7月16日(土)に第2回の事前学習会がおこなわれ、西洋史担当教員の高林先生がロンドンの歴史と生活上の注意事項について講義を行いました。 ロンドンの歴史については、シティ、ウェストミンスター、ウェストエンド、 ブルームズベリといったロンドン内の重要な地域の過去を学びました。これから学生が訪れるロンドンには古代から都市としての歴史があり、いくつもの戦乱や大火などを経験してきました。また都市の発展の過程には、つまり東西南北のどの方向へ都市ロンドンが広がっていったのか、それぞれの地域にどんな都市機能があるのかということには、歴史が大きくかかわってくることを学びました。 さらに、ロンドンで過ごすうえで大事なこととして、安全・健康・生活講習会もひらかれました。高林先生は、2000年代の半ばにロンドンに3年半暮らしていたこともあり、そうした経験から注意しなければいけないことを確認しました。 当日の様子は以下の動画からご覧ください。

清泉祭

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10月29日(土)と30日(日)の二日間、大学の学園祭「清泉祭」が開催されました。 文化史の清泉祭テーマはイギリス。 文化史学会では11月25日(金)に開催される講演会「ラファエル前派の女性像」の紹介展示、紅茶の紹介とタピオカミルクティーの販売をおこないました。 文化史特別演習チームでは夏におこなわれた研修旅行の報告会を実施。実際に現地で見学してきた作品についてA3サイズにまとめて発表展示しました。また自由行動で訪れた場所や食べ物についてもたくさんの写真と共に紹介しました。 どちらの教室にも多くの方が訪れてくださり、イギリスの世界を楽しんでくださいました。 清泉祭の様子を動画でご紹介いたします!展示物を詳しく見たいときは、画面を一時停止にしてみてください。 文化史特別演習(ロンドン研修旅行)の展示の様子 文化史学会によるタピオカミルクティー販売の様子

2016年度オープンキャンパス(2)

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清泉女子大学文化史学科です。今回は、前回に引き続き、今年度に行われたオープンキャンパスの模擬授業についてお知らせいたします。清泉女子大学の文化史学科ではどのような授業を行うのか。その一端に触れていただければと思います。 今回は8月に行われた模擬授業のご紹介です。 梅澤 秀夫 教授   ①先生のご専門    近世日本思想史 (特に、儒教思想) ②今回のテーマ   尊王攘夷とは何か ③内容の要約      幕末を舞台にしたドラマや映画で、よく聞くこのフレーズ。幕末の日本史に興味があるひとだけではなく、誰しも耳にしたことがあるはずです。この言葉は、徳川幕府を崩壊させ、明治維新へと導いた重要な考え方から生まれてきました。いったいなぜ、どのような理由で、この言葉は生まれてきて、影響力を高めていったのでしょうか。それは、江戸時代後期に寺子屋・私塾・藩校などの教育施設が発展し、知識層が形成されていったこと、そうした場所で国学や儒教思想が盛んになったことが関係していました。特に、王を尊重し、異民族である「夷狄」の侵入をみんなで力を合わせてくい止めよう、という中国の春秋時代のスローガンが「尊王攘夷」という言葉を生みだしていったのです。この模擬授業の内容については、配布資料と視覚資料をご覧ください。 ④配布資料          梅澤教授配布資料 ⑤視覚資料         梅澤教授パワーポイント資料

2016年度オープンキャンパス(1)

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少し時間が空いてしまいました。清泉女子大学文化史学科です。大学は9月より後期に入り、あっという間に10月が終わろうとしています。 今回から連続で、今年度に行われたオープンキャンパスの模擬授業についてお知らせいたします。清泉女子大学の文化史学科ではどのような授業を行うのか。その一端に触れていただければと思います。 今回は7月に行われた模擬授業のご紹介です。 高野 禎子 教授     ①先生のご専門      西洋美術史 (特に英仏中世のステンドグラス) ②今回のテーマ      レオナルドが晩年を過ごしたアンボワーズ城 ③内容の要約         ヴァロワ朝の王たちの城館を中心に、フランスにおけるルネサンスについて紹介しました。王の城館と一言で言っても、それは戦闘用、別荘用、狩猟用など、さまざまな目的があり、時代の変遷に伴いその城主の意向で、城館はさらに変貌をとげてゆきます。この模擬授業では、特に 16 世紀前半の、ヴァロワ朝第9代の王フランソワ一世とロワールの古城を見てゆき、彼がいかにして文化振興を行ったのかを明らかにしました。模擬授業の内容については、配布資料と視覚資料をご覧ください。 ④配布資料            高野教授配布資料   ⑤視覚資料            高野教授パワーポイント資料