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7月, 2018の投稿を表示しています

シベリア研修旅行 事前学習会

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「シベリア」をめぐる日本とロシアの歴史について講義をされる中見先生 今年の「文化史学特別演習(海外研修旅行)」はシベリア、ハバロフスクとウラジオストクを訪れます。 シベリアと聞くと極寒の地、永久凍土、人が住んでいない・・・そんなイメージがあります。 ところが、シベリアには「日本に一番近いヨーロッパ」と呼ばれるような街並みが広がり、豊かな文化がみられるそうです。 そんな研修旅行の事前学習会が6月23日(土)に開催されました。 第1回目の事前学習会では研修旅行を引率される中見先生(国際関係思想)、井上先生(宗教史)の講義に続き、学生たちが一人10分の持ち時間で発表しました。 ロシアの宗教と浦潮本願寺について講義をされる井上先生 事前に与えられたテーマは大きく5つに分かれます。「民族・宗教・言語」「都市・建築・交通」「芸術」「生活・文化・自然環境」そして「日本との関係」です。 この日は「民族・宗教・言語」「都市・建築・交通」の発表がおこなわれ、ロシアの少数民族、ロシア正教会、ハバロフスク、ウラジオストク等について学びました。 第2回目の事前学習会は7月7日(土)におこなわれます。 学生の発表に加え、黒澤明監督の映画『デルス・ウザーラ』の上映会もおこなわれます。 シベリアについて事前に学び、現地で実物に触れる。 学年を超えて学生同士の交流を深める。 そんな貴重な体験ができるのも研修旅行の醍醐味です。 もちろん、美味しい食事も忘れてはいけませんね。 研修旅行の様子は10月のブログ更新の際にご紹介しますので、お楽しみに!   学生たちはレジュメを作成し発表をおこないました

スキャナ指導

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文化史学科研究室です。 毎年6月後半に文化史学科研究室のスキャナを使用した「スキャナ指導」をおこなっています。  スキャナ指導を受ける学生たち スキャナ指導は一回5名まで。 少人数制にすることで、学生が実際にスキャナを操作し、図版をパソコンに取り込む作業を経験できます。 今年は7名の学生がスキャナ指導を受けました。 もちろん、一回の指導では使い方を覚えることは難しいと思います。 たくさん使って、スキャナ操作に慣れてください! 使い方がわからない時はいつでも研究室助手に相談してください。 文化史学科研究室には性能の異なる二種類のスキャナがあります。 それぞれ強みがありますので、用途に合わせて使用してもらえれば嬉しいです。   A3の図版をデータ化できます 非接触スキャナです    

東京国立博物館で博物館実習

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こんにちは、文化史学科研究室です。  東京国立博物館の建物について説明される山本先生 6月16日(土)、学芸員の資格取得を目指している4年生が上野の東京国立博物館に集まりました。 山本先生(日本美術史)による博物館実習の授業がおこなわれたからです。 学芸員とは博物館で働くために必要な資格です。今年は32名の学生が資格取得を目指し、頑張っています。 東京国立博物館の正門に集合した学生たちは山本先生と一緒に博物館の敷地内へ。 それぞれの建物の建築年代について、池とセンターラインの関係などの説明を受けつつ、帝冠様式の本館へと移動しました。 本館では日本美術の流れを紹介しています。 縄文時代から始まり江戸時代まで、時代を追って見学することができます。展示物は土器、埴輪、仏像、絵巻物、茶器、刀、鎧兜、着物、浮世絵など盛りだくさんで、じっくり見学するには一日がかりになってしまいそうです。 今回は「博物館実習」ということで、展示されている作品を鑑賞するのではなく、展示方法、空間の使い方、照明など、つまり博物館のハード面について学びました。 展示室は壁一面がガラスケースになっているそうです。 展示する作品によって、パネルでガラス面を覆い窓を作成する、足元に台を作り空間を区切るなどの工夫が随所に見られました。特に台を作ることにより、展示物と床との空間を埋め、畳敷きの部屋での鑑賞を再現するのは日本美術を展示する上で欠かせないものとなっています。西洋系の美術館、博物館との大きな違いだそうです。 様々な展示方法について解説中です 作品解説も作品そのものを見るときは邪魔にならず、でも、それぞれの作品をきちんと説明できる場所に設置されていました。 この作品解説に限らず、館内の案内掲示も日本語、英語、中国語、韓国語で表記されています。各言語のパンフレットなどもアルバイトの方が作成されているそうで、博物館で働くにはパソコンのスキルはもちろん、語学も堪能でないとダメなようです。   作品解説は日本語、英語、中国語、韓国語で記されています もう一つ、大きな工夫が照明です。 作品が一番よく見えるように明るさ、角度がしっかり計算されていました。また、照明器具が作品を見ている来場者の目に極力触れないように