神戸、大阪、京都を巡ったゼミ合宿(大井知範先生ゼミ)

文化史学科研究室です。


大井知範先生(西洋史)より、11月19日(日)~21日(火)におこなわれたゼミ合宿の様子が届きましたので、ご紹介いたします!


神戸、大阪、京都を巡ったゼミ合宿!


今年のゼミ合宿は神戸・大阪・京都を2泊3日でめぐる旅を実施しました。今年のテーマは「西洋と日本の出会い」です。例年ですとゼミ合宿は夏休み中に実施していますが、今年は全員が参加できる日程を選びこの時期となりました。卒論の追い込みが始まるこの時期に旅行とは!と思われるかもしれませんが、早め早めに論文を書き進める動機づけにもなりプラスに働いたと思います。

旅行プランの設計はすべてゼミ生たちに任せ、見学場所も学生たちが互いに提案し、譲り合いながら選定されました。ゼミではいつも清泉の本館(旧島津公爵邸・重要文化財指定の洋館)を教室として使用していますので、神戸の北野異人館街に立ち並ぶ多彩な洋館に学生たちも興味津々でした。洋館にもいろいろな外見や内装があることを知る良い機会になったと思います。洋館がなぜ神戸に多く存在するのかも考えながら、日本と世界の橋渡しを担った神戸の歴史に思いをはせることができました。

北野異人館街を散策中!

2日目は大阪に場所を移し、卒論の息抜きを兼ね西洋のエンターテインメント文化を全員で体験しました。西洋の現代文化が日本でどのように受容されているのか、またなぜこれほどまでに人気なのか、その秘密を探りながらテーマパークを楽しみました。特にハリーポッターの世界観が日本で受け入れられる背景を考えるのも楽しかったです。

3日目は行楽シーズン真っただ中の京都を訪れ、「西洋から見た」日本の文化と歴史に注目してみました。訪日外国人は日本の文化や歴史のどこに魅力を感じているのか、彼らの行動に注目しながら紅葉がきれいな清水寺などをめぐりました。

清水寺をバックに記念撮影

今年のゼミ生たちは、大学入学時にコロナ禍の直撃を受け、旅はおろか大学にすら十分に通うことができませんでした。在学中に苦労を重ねた彼女たちもまもなく卒業を迎えます。今回の合宿を通じて、自由に旅をすること、自分の目でじかに見て体験すること、旅に出て学ぶことがいかに貴重か、その大切さと楽しさを改めて感じたことでしょう。学生時代の思い出づくりを兼ねた楽しい秋のゼミ合宿でした。

ゼミ生と一緒に和菓子を食べる大井先生


ゼミ生さんからも合宿の感想が届いています。

西洋文化史ゼミでは11月19日(日)から21日(火)までゼミ旅行に行きました。当初は9月にゼミ合宿を行うことを計画していましたが、ゼミ生4人のうち2人が文化史学特別演習でイタリアに行ってしまうこともあり、11月へと延期になりました。
1日目は神戸、2日目は大阪、3日目は京都を訪れました。1日目は洋館をめぐり西洋の文化を、2日目は文化作品における西洋の表象を、3日目は日本の文化に触れることができました。1日目は袴を着て神戸異人館街をまわり、時代をタイムスリップしたかのような経験もできました。20世紀のウィーンを研究している私は、神戸異人館街で「ウィーン・オーストリアの家(旧W.クンツェ邸跡)」を訪れた際には、自身の卒業論文での研究対象と重ねて学ぶこともできました。全日を通して、西洋と日本の相違点や、日本での西洋文化の受容の仕方を考えることができる合宿になりました。

卒業論文1ヶ月前の慌ただしい合宿となりましたが、この合宿で心機一転し、リフレッシュした状態で卒業論文の提出に向けた研究を行うことができています。
(文化史4年 Nさん)

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