卒業生の活動!(ミャンマーの女性支援)

文化史学科研究室です。


今日は、2010年に文化史学科を卒業し、現在、ミャンマーの女性支援活動をおこなっている卒業生をご紹介します。
Padaukの活動をおこなっている卒業生と仲間
左が代表の一柳さん

代表の卒業生から「清泉祭(学園祭)に卒業生として参加したい!」と連絡があったのが今年の4月。
学内の部署と掛け合って、無事、清泉祭に出店することが出来ました。

そんな卒業生が活躍した清泉祭の様子と、彼女からの活動報告をご紹介します!



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Padaukのロゴマーク
木は黄色い花をつけるそうです

こんにちは、2010年に文化史学科を卒業した一柳元子です。
卒業して8年目の春、ミャンマーの手仕事を日本に紹介、販売する団体Padauk(パダウ)を立ち上げました。理由は単純に「カワイイ ミャンマー」に魅せられたからです。縁があり2016年から2018年春までの2年間、長期を含めてのべ8ヶ月ほどヤンゴン暮らしを楽しみました。2016年は、3月に民主化運動の指導者アウンサンスーチー氏が新政権を発足し、国家顧問に就任した年でした。ほどなく米政府はミャンマーに対する経済制裁を全面解除し、「アジアのラスト・フロンティア」として経済的にも世界から注目された年でもあります。

軍事政権が長く続いたせいか、ミャンマーについての知識が乏しく、それだけに出会うものすべてが新鮮でした。中でも民族衣装ロンジーの鮮やかな色や多彩な柄に目を奪われました。ミャンマーはビルマ時代から織物が盛んで、他にも刺繍、木彫刻、ラタン製品、銀製品、真珠や宝石など豊かな資源を活かした手仕事が各地に残っています。在学中は美術史を専攻し、学芸員資格の実習で日本民藝館を選んだ私にとって、ハンドクラフトの宝庫であるミャンマーはまさに宝の山に思えます。丁寧に手作りされた商品はどれもセンスがよく、どこかユニークで温かみのあるものばかりです。しかも近隣アジア諸国に比べ廉価とあって、カワイイ!と夢中になりました。

商品を買い求めるうちに、その商品の多くが、就業支援や教育、女性の自立などを目的とした工房で作られていることを知りました。「世界寄付指数」(World Giving Index)世界一位のボランティア大国であるミャンマーには、社会問題の解決を目的とする事業“ソーシャルビジネス”が盛んです。寄付や外部資金に頼らず、社会問題解決のために奮闘しているソーシャルビジネス創業者の方々に出会い感銘を受けました。そして、2018年3月、帰国を機に、ミャンマーで出会った「物・人・心」を日本に伝えたいとの思いから、友人たちとソーシャルビジネスとしてPadauk(パダウ)を立ち上げました。ミャンマーの手仕事の継承、女性、障がい者の就労支援、環境問題などに取り組む工房の紹介と商品の販売をしています。

Padaukは今年の清泉祭に出店をさせていただきました。当日は文化史学科の同窓生、鈴木理沙さん、高橋里枝さんらとともにロンジー姿で販売をいたしました。2日間でのべ100名以上の方にお買い求めいただきました。大勢の方に気に入っていただけたようで大変うれしく思います。Padaukとはミャンマー人が愛する花木の名前です。日本でミャンマーの手仕事が愛され、ソーシャルビジネスの花が咲くように願いを込めて名付けました。今後ともよろしくお願いいたします。

Padauk 代表 一柳元子

ミャンマーの女性たちが作った手仕事作品の数々


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素敵な活動を開始した卒業生ですね。
文化史学科では「文化史学科を卒業後、こんなことしています!」という報告も募集中です。
皆さんの報告、お待ちしています!!







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