文化史学科の学び紹介 Vol.4:日本文化史講義3

 文化史学科研究室です。


2023年度の文化史ブログでは「文化史学科の学び」を紹介していく新シリーズをがスタートいたしました。

第4回目は「日本文化史講義3」についてご紹介いたします!


日本文化史講義3

担当教員

  福留真紀先生
  
410教室(視聴覚教室)で授業中の福留先生


福留先生からのコメント

この講義のテーマは、「武士とは何か ―その心性を考える」です。
みなさんは、「武士」にどのようなイメージを抱いているでしょうか。「潔い」「カッコいい」「義を重んじる」など、肯定的に捉えているかもしれません。外国人からも、日本のイメージの1つとして挙げられることもあります。
そのイメージの源は、何なのでしょうか。その実像は、あまり理解されていないのではないでしょうか。
江戸時代の「武士」の実態を、その心性を中心に、様々な史料から検討し、実像にせまります。


授業内容

 第1回 イントロダクション 
 第2回 武家社会の秩序 ―参勤交代を考える 
 第3回 殉死 ―殉死の禁止とその背景 
 第4回 赤穂事件 ―松の廊下刃傷事件 
 第5回 赤穂事件 ―討ち入ったのは誰か 
 第6回 赤穂事件 ―後世の儒学者たちがみた「赤穂事件」 
 第7回 赤穂事件 ―史実とフィクションの間に 
 第8回 赤穂事件 ―「忠臣蔵」と現代社会 
 第9回 幕末の将軍 ―『旧事諮問録』を読む①
 第10回 幕末の大奥 ―『旧事諮問録』を読む ②
 第11回 幕末の武士 ―福沢諭吉「旧藩情」にみる上士と下士 
 第12回 新渡戸稲造の『武士道』 
 第13回 まとめ 

授業中に配布された資料

授業を担当されている福留真紀先生は2023年度から文化史学科の専任教員となられました。
ご専門は日本近世政治史です。
政治史というと、政策や法令の研究だと思われがちですが、研究の対象とするのは「人」。特に、将軍側近の存在に注目されています。


履修可能な学年

 2年生~4年生


授業を履修している学生さんからのコメント

福留先生の講義では、江戸時代の武士の様子などを史料から読み解いていきます。講義を通じて、今まで私たちが武士に対して持っていたイメージは、本当にそのまま受けて止めていいのか深く考えていくことができます。

明るくて面白い先生だと思いながら、演習や講義を受けています。また、話しやすい先生でもあります。
演習の発表の際にも的確なアドバイスやフォローをしてくださるので、先生の言葉はとても勉強になります。
(文化史学科3年 Sさん)


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