文化史学科の学び紹介 Vol.1:美学
文化史学科研究室です。
2023年度の文化史ブログでは「文化史学科の学び」を紹介していく新シリーズをがスタートいたしました。
第1回目は「美学」についてご紹介いたします!
担当教員
辻麻衣子先生(非常勤講師)
授業の様子 |
美学の基礎知識を身につける
「美学」とは、ギリシア語のアイステーシス(感覚)に由来するaestheticsの訳語で、「美」や芸術、感性、そしてそれに関連した諸概念について扱う哲学の一分野です。
本講義では、美と芸術をめぐる歴史上の思索と営みについて、ゆるやかに通史を辿りつつ見ていきます。導入の後、前半を坂田先生、後半を辻先生が担当します。
この講義を通して、「美」の意味やその実際、また芸術と思想との関連について考えてゆきましょう!
授業内容
第1回 イントロダクション:美学とはどのような学問か(辻先生・坂田先生)第2回 古代ギリシア1(坂田先生)
第3回 古代ギリシア2(坂田先生)
第4回 古代ローマ(坂田先生)
第5回 聖書における美(坂田先生)
第6回 中世の美(坂田先生)
第7回 ルネサンスの美と芸術(坂田先生)
第8回 初期近代(辻先生)
第9回 「美学」の誕生(辻先生)
第10回 ドイツ・ロマン主義(辻先生)
第11回 現代1(辻先生)
第12回 現代2(辻先生)
1年生~3年生
坂田先生からのコメント
美学は哲学の一分野ですが、芸術理論や美術史とも絡み合う、複雑な学問です。この講義では、ソクラテス以前からプラトンのイデア思想を経て、新プラトン主義、中世キリスト教思想、そしてルネサンスに至るまでを坂田が担当しています。また後半の、いわゆる「美学」という学問の成立とそれ以降の流れは、近代ドイツ哲学を専門とする辻先生にご担当頂いています。中心となるのは「美」に関する思索の歴史ですが、純粋な哲学史だけでなく、様々な時代の芸術作品や、芸術理論についても扱います。この講義を受けることで、漠然と感じていた「美しいな」という感覚や、当たり前だと考えていた「芸術」という概念について改めて考え直し、新たな視点を得てもらえると良いなと考えています。
授業を履修している学生さんからのコメント
(文化史学科3年 Sさん)
元々美術館で展示を見るのが好きだったのですが、美学を履修してからより色々なことを考えながら美術品を見れるようになりました。どうしてこの作品が美しいと感じるんだろう?美しいってどういうことなんだろう?と考えながら作品を見ていくのは面白いです。
正直内容は私にとって難しく、ついていけないときもあります。しかし授業を受けなければ考えもしなかった、知りもしなかったことがたくさんあります。少しでも興味があれば、履修をお勧めします!
(文化史学科2年 Iさん)
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