文化史学科教員作成!教科書★第3弾『疫病と文化史』

 文化史学科研究室です。


文化史学科の先生方が手掛けた、文化史学科のスペシャル教科書『疫病と文化史』をご紹介いたします!

『文化史をあるく』『文化史のなかのことばたち』『恋する文化史』『文化史をあるく 国内版』に続き、5冊目の教科書です。

文化史学科の先生方作 『疫病と文化史』


2022年3月に発行された『疫病と文化史』。
文化史学科1年生の必修科目「文化史学序説」の教科書として、昨年度に引き続き、今年度も使用されています。
「疫病」というテーマを決めた時は新型コロナウィルスが世界的に流行していた時でした。
先生方は次のようなメッセージを込めて教科書を作成されました。

~先生方からのメッセージ~

感染症がどのように発生・流行したのかという点に加え、人間の社会や文化にどのような影響をもたらしたのかという点を重視しています。

人びとが疫病のある世界でどのように生きぬいてきたか、本書を通して考察を深めてもらえたら幸いです。


***


さて、『疫病と文化史』では文化史学科の先生方がご自身の専門から「疫病」について記しています。
皆さんはどの分野が気になりますでしょうか?

<歴史学>
  • 天平九年の天然痘大流行:その傾向と対策
  • 天然痘を撲滅せよ!:種痘の普及に尽くした幕末の蘭方医たち
  • 近現代中国の種痘開発と普及
  • 疫病と世界史:疫病から歴史を学ぶ
  • グローバル化 VS 疫病の歴史:自分だけの講義ノート
<美術史学>
  • 天然痘と浮世絵
  • ステンドグラスにみる《ラザロの復活》:病と死からの生還劇
  • 病と芸術:地獄の業火のごとき苦しみ ~聖アントニウスの火~
<哲学>
  • パンデミック状況下における「命の選別」
<聖書学・キリスト教思想史・宗教学宗教史学>
  • パンデミックとキリスト教:初期キリスト教の思想と実践
  • 疫病と宗教史:神罰・グローバリゼーション・死生観

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文化史学序説で「疫病」を学んだ学生さんから感想が届いていますのでご紹介します!


文化史学序説は1年生の前期に開講されている科目で、文化史学科の先生方が交代で講義をしてくださいます。テーマは「疫病」で、近年の状況に非常に合致したものでした。
一つのテーマに対して異なる分野、視点からの意見を聞くことができ、自分の今後の研究対象を考える上で大変ためになりました。初年次でこの授業を受けることによって、自らの知識の幅を広げ、様々な分野に興味関心を持つことができると感じました。



文化史学序説
文化史学科で学ぶことのできる学問分野の内容と特徴を、統一テーマに沿って10名の教員がそれぞれの専門の立場から具体的に講義する授業です。

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