イギリス留学体験記
文化史学科研究室です。
昨年度、イギリスのロンドン大学SOASに留学したNさんから「イギリス留学体験記」が届きましたのでご紹介いたします!
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大学の校舎の一つ 第二次世界大戦中、ヒトラーが気に入ったために 空爆を免れたという伝説があるそうです。 |
1. 留学したいと思ったきっかけは?
小学生の時に家族でパリに旅行に行った時からヨーロッパの歴史や文化に魅せられ、いつかヨーロッパに住みたいと思っていました。そのため、いつからかは覚えていませんが、大学での海外留学はずっと目標の一つでした。
2. 留学先はどのようにして決めましたか?(留学先をイギリスにした理由を教えてください)
私はロンドン大学SOASを留学先に選びました。ヨーロッパの英語圏で、長い歴史と古い街並みを持つ場所に留学したかったので、私にとってロンドンは最適な街でした。また、ロンドン大学SOASは私が興味を持っていた開発学の分野が世界トップレベルだったので、この大学の授業を受けてみたいと思いました。無料で入場できる博物館がたくさんあることも魅力の一つでした。
3. 留学先ではどのようなことを学びましたか?
ELASという、半分アカデミック英語、半分学科の授業を受けるコースに参加しました。英語を学ぶことが中心になるかと思っていましたが、アカデミック英語でも学科の授業(開発学とメディア論を選択)でもかなりコアな内容が学べました。課題も多かったので、しっかりその分野について勉強できました。
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通学路にあったThe Wallace Collectionがお気に入りで、 しょっちゅう寄り道していました。 |
一日の使い方
朝の空気がとても気持ち良いのと、冬は特に日が早く沈んでしまうので、朝早く起きて散歩するか、学校か図書館で勉強していました。
お昼は大学のボランティアが提供してくれるフリーミールか、自分で作った弁当を近くの公園で友人たちと食べていました。ロンドンの公園はとても気持ちが良いです。
放課後は、余裕がある時は博物館に行ったり、友人と食事に行ったりしていました。課題が忙しい時は、図書館などにこもっていました。他大学の図書館も利用できるので、映画に出てくるような古い図書館やテムズ川が見える場所など、気分に合わせて色々な場所で勉強するのも楽しみでした。
ロンドンの美しい街並みは歩くだけで楽しく、至る所に観光名所がありました。大学も大英博物館の真裏にあり、たとえ課題がたくさんあっても、少し時間を作るだけでたくさん観光などすることができました。
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大英図書館で勉強すると集中できます |
4. 困ったことはありましたか?
海外生活あるあるですが、寮のお湯が出ない日が連続であること、昼夜問わず火災報知器が爆音で誤作動すること、乗っていたバスが突然運転取りやめになって降ろされることなど日常茶飯事でした。
5. イギリス留学で得た一番の思い出はなんですか?
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天候や時間によって全く違う表情を 見せるビッグベンの写真を撮るのが 好きでした。 |
6. 海外留学をしてみたいな…と思っている文化史学科の学生さんへ一言お願いします
海外留学をして得られたものは語学力だけではなく、本や映像、旅行などでは決して体験できない特別なものでした。日本での常識や当たり前のことが当たり前ではない環境で生活することは、海外の文化について学んでいる私にとって非常に有益であったと思います。しかし海外の文化に加え、これは日本の文化を研究している学生にも意味のあることではないでしょうか。日本は世界的に存在感のある国なので、現代の政策や技術だけでなく、その歴史や文化、美術は非常に注目されており、議題に上ることも多々ありました。海外から自国について知ることで、今まで知らなかった日本を発見できるかもしれません。
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エリザベス女王が亡くなった翌日。 棺のお見送りや弔問にも行きました。 |
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