石野一晴先生 「おすすめ!学内スポット」紹介

文化史学科研究室です。


「文化史学科の先生方おすすめ!学内スポット」シリーズ。

第6回目の10月は東洋史がご専門の石野一晴先生です。




石野一晴先生

専門分野:東洋史

中国史上における民衆の巡礼を研究しています。
巡礼という宗教的行為を通じて「中国とは何か」を考え続けています。





石野先生のおすすめスポット 



「図書館」

図書館には先生方が選りすぐった素晴らしい書籍が並んでいます。

空きコマや帰宅前にぜひ立ち寄ってみてください。

私は入館ゲートを入って右手にある新着図書コーナーを

眺めるのをいつも楽しみにしています。

新着図書コーナーを眺める石野先生


石野先生へのインタビュー

新着図書コーナー以外によく行く場所(書架、席など)はどこですか?

よく行く書架はやはり2階の200番台と100番台の書架ですね。自分が持っていない本を見に行くこともありますが、持っているはずなのになぜか見つからない本を見に行くこともあります(涙)

図書館2階の200番台(歴史)の書架


あまり本は読まない…という学生さんにおすすめするとしたら、どんな本が読みやすいですか?

まずは「面白い!」と思った授業に関係する本を読むことをお勧めします。何か適当な本がないか先生に聞いてみてはどうでしょう。素晴らしい内容が書いてある本であっても、前提となる知識がある程度ないとその面白さがわからないかもしれません。先生方のお話を聞いた直後であれば、「あっ本にも同じようなことが書いてある!」「なるほど、裏側にはこういうことがあったのか!」と気付くことも多いでしょう。私は学部生の頃、講義の後すぐに図書館に行って授業関連の本に目を通すようにしていました。そうすると、授業だけでは理解しきれなかった内容を補うことができたりして、疑問点がずいぶん解消できた経験があります。
もしも、活字がどうしても苦手で……という学生さんがいたら、まずは短編小説のようなものから読み始めてみてはいかがでしょうか。例えば星新一のショートショートは数ページで完結するので、ひとつのお話をあっという間に読み終えることができます。これなら通学の列車の中で何話か読み進めることができるので、長い文章が苦手な人でも無理なく読書の習慣をつけることができるのではないでしょうか。そこから徐々に長めの文章にチャレンジしていってください。

清泉以外で印象的だった図書館はどちらですか?(できればその理由も)

北京にある中国国家図書館の分館です。留学していたときに通い詰めました。中国国家図書館は本館と分館があって、世界有数の蔵書を誇る本館も素晴らしいのですが、私が愛着を持っているのは分館の方です。故宮の北西に位置する分館は、1930年代に作られた北平図書館がもとになっていて、伝統的な建築様式の中に静謐をたたえた空間が広がっています。
ここで閲覧できるのは主に普通古籍と呼ばれる善本(=貴重書)以外の漢籍です。せっかく留学したのだから、貴重書を見に行けばいいのでは、と思われるかもしれませんが、そういった本はいずれ写真版が出版されるような話を耳にしていましたし、留学先の指導教員もぜひ通うように勧めてくれたので、まずはこの図書館を優先することにしたのでした。留学先の北京師範大学の寮から自転車で30分ほどかけて通っていましたね。利用者はさほど多くなく、私のような留学生は珍しかったのか、閲覧室の司書さんたちにすぐに顔を覚えてもらい色々と親切にしていただきました。
荷物を入り口で預けて、鉛筆とノートだけを閲覧室に持ち込み、カード目録で見つけた古籍やマイクロフィルムを読みながらメモを取っていると、いつの間にか閉館時間がやってくる。そんな時間を過ごした日々を懐かしく思い出します。この図書館で大きな論文を書けるような発見をすることはできませんでしたが、16世紀から19世紀にかけての様々な文献を読み漁って、ささやかなメモを作ったことは、現在の研究にも活かされているように感じています。




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