大井知範先生 「おすすめ!学内スポット」紹介
文化史学科研究室です。
暑い日が続きますね。
「文化史学科の先生方おすすめ!学内スポット」シリーズ。
専門分野:西洋近代史、国際関係史
近代のドイツとオーストリア(ハプスブルク帝国)が海外世界へ向かう動きに焦点を当て、それを近代グローバリゼーションという大きな枠組みの中で読み解く課題に挑戦している。特に、政治と軍事、科学や文化、思想の史的諸相に注目し、海外世界に対する両国のまなざしと関与の仕方を探究している。
大井先生へのインタビュー
①図書館新書・文庫コーナーの中で学生さんに読んでもらいたい本(おすすめ本)はどれですか?
このコーナーにはジャンルもテーマも多彩な本が数多く並んでいるため、おすすめの本をピックアップするのは難しいですね。まずはコーナーを少し歩き本棚を見渡してみてください。背表紙を見ていて気になるタイトルがあれば目次を見てみましょう。それからパラパラとページをめくってみてください。おや、この薄さなら一気に読み終わるかも!小さくて軽いこの本なら持ち帰りも苦にならない!何よりも内容が面白そう!そう感じたら借り出して読んでみましょう。その小さな1冊との出会いがみなさんを学問と教養の深みへ導いてくれるはずです。
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本を選ぶ大井先生 |
②先生が今、一番読みたい(または欲しい)本は何ですか?
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大井先生が読みたい書簡集 |
その中から読みたい本を1冊だけ選ぶのは難しいですが、時間があるときにじっくり読みたいと思っている書簡集があります。みなさんは19世紀のオーストリア帝国にフランツ・ヨーゼフ1世という皇帝がいたのをご存知でしょうか?18歳で即位し86歳までハプスブルクの君主であった傑物です。毎朝日が昇る前に起床して仕事に励み、今のウィーンの原型を作った人物でもあります。その彼が妻であるエリザベート皇后に宛てた大量の手紙が残っていて、それを収録したドイツ語の分厚い2巻本が出版されています。凛々しく威厳たっぷりの皇帝が美しい妻にどのような手紙を生涯書き続けていたのでしょうか?大枚をはたいて先日購入したので、いつかまとまった時間を作って読破したいと思っています。
私は大学の授業で皇妃エリザベートを扱うことが多いのですが、最近は男性の視点で見たエリザベートに関心があり研究をしてみたいと思っています。この書簡集を手がかりに、ミュージカル「エリザベート」の新解釈を授業で打ち出せる日を夢見ています。
③先生の読書タイムのお供は何ですか?
チョコレートです。カカオ86%のビターチョコと濃いコーヒーで脳に刺激を与えながら読書をしています。最初は苦さに悶絶しましたが、段々慣れて今では高カカオチョコが欠かせなくなりました。ダイエット中なのでカロリー控えめな点も助かります。とはいえ読書に夢中になっていると食べ過ぎることがあるので要注意です。
チョコレートを食べながら読書中の大井先生 と 熱心に本を読む皇帝ベア |
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