聴覚障がい学生支援 パソコンノートテイク講習会

 文化史学科研究室です。


今年度、文化史学科に聴覚障がい学生さんが編入学しました。

学生さんを支援するために「パソコンノートテイク講習会」が4月7日(金)に開催されました。

講習会には、学生48名、教員2名、職員2名と聴覚障がい学生1名が参加しました。

講師は筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センターの宇都野先生です。


まず、聴覚障害と情報保障について学びました。聴覚障がいとは、外部の音声情報(話し言葉や周囲の音)がきこえにくい、あるいはきこえない状態のことをいい、大学生活においては、授業中の先生の話がわからないなどの問題が生じます。耳から情報を収集することが困難な学生に、教員の声などの音声情報を伝える「適切な配慮」の一つにノートテイクと呼ばれるものがあります。

手話通訳やノートテイクによって、聴覚障がい学生は大学での授業を「聞く権利」、授業に「参加する権利」が保障されます。

パソコンテイク中の石野先生
ノートテイクには手書きもしくはパソコンの活用という二つの方法があります。どちらも音声情報を文字に替えるもので、実際には、きこえない学生の脇に座り、きこえない学生の耳代わりとなって「今、何が話されているのか?」「何が起こっているのか?」をリアルタイムに紙(パソコン)に書いて伝えていきます。

続いてパソコンノートテイクの実践へと移りました。
今回の講習会ではcaptiOnline2というシステムを使って二人一組でパソコンテイクをする方法を学びました。
基本操作の確認後、実際にパソコンテイクをおこないました。
参加した学生さんたちは、はじめは戸惑いつつでしたが、何度もチャレンジすることによって、パソコンテイクに慣れていったように思います。
そして、先生方もパソコンテイクに奮闘していました。



今後もテイカーさんを中心に支援の輪が広がっていって欲しいと思います。

ノートテイクについて学ぶ学生さんたち







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