発展講義2の授業でポスター発表がおこなわれました
文化史学科研究室です。
2024年度の授業も1月27日(月)に全て終了し、学生たちは春休みに入りました。
文化史学科では「発展講義2」という授業で学生によるポスター発表が2週続けておこなわれました。
A1サイズのポスターを作成し、皆の前で発表する。
初めてポスター発表を経験する学生さんもいたようで、緊張感が伝わってきました。
初めてポスター発表を経験する学生さんもいたようで、緊張感が伝わってきました。
今年も学生たちのテーマは多岐に渡っていました。
- 『マリー・アントワネット』『スカーレット・ピンパーネル』『刀剣乱舞』などのミュージカル作品
- エリザベス1世、メアリー・スチュアート、項羽と劉邦、ラフマニノフ、ポカホンタスなど歴史上の人物を題材とした作品
- 『魔法使いの嫁』『チ。』『ダンダダン』『ジョジョの奇妙な冒険』などのアニメ作品
- 『コクリコ坂から』『この世界の片隅に』『陰陽師』などの映画作品
発表には昨年度授業を履修していた4年生たち、文化史学科の教員も参加してくださいました。
なかには、ゼミの先生とマンツーマンで発表をおこなった学生さんもいたようです…。
授業を受講していた学生から感想が届きましたので紹介いたします。
文化史学科3年 Iさん
私は今回、「ミュージカル『刀剣乱舞』〜静かの海のパライソ〜」における島原の乱・天草四郎について発表をしました。
この講義はさまざまな分野を研究されている先生方が「ファクトとフィクション」というテーマについて授業を行います。新しい学びと出会うことができ、自身の視野を広げることができました。
ポスター発表では、レポートとは違い直接伝えることを意識して準備をしました。例えば、ポスターのレイアウトであったり、興味を惹けるような構成を工夫しました。テーマに関しては、普段は西洋美術を学んでいるため、気分転換も兼ねて日本を題材にしました。また、聖書学ゼミに所属しているため、信仰と関わりの深い島原の乱を取り扱いました。ですが、1番の理由は「静かの海のパライソ」という作品が好きだからです。好きな作品を扱うことで、疑問も浮かびやすく、より熱心に取り組むことができました。発表は終わりましたが、新しい疑問を発見できたので今後も調べていきたいと考えています。
実りのある時間を過ごすことができた授業でした。
文化史学科3年 Aさん
発展講義2の授業は「史実とフィクション」をもとに先生方が選んだ作品に関するお話を聞くことができるとても貴重な時間でした。以前個人的に見たことがある作品もいくつかありましたが、その当時自分が感じたこと、考えたこととはまた違った視点から先生はお話をされていたのですごく面白かったです。今度また作品を見直してみたり友人たちと意見交換をしたいと思います。
ポスター発表では映画『ふたりの王女 メアリーとエリザベス』について発表しました。
高校生の頃同じ作品を扱ったことがあり、文化史学科での学びを踏まえてもう一度ファッションをテーマに2人の人物像について考えたいと思い今回のポスター発表のテーマに決めました。服飾科に所属していたこともあり、ファッションという観点から歴史を学ぶことが好きでした。煌びやかなドレスに美しい装飾品、当時の女性たちの美的感覚に心惹かれたことが西洋服飾史に興味をもったきっかけです。現在所属するゼミでも19世紀のイギリス、ヴィクトリア朝のファッションについて研究しています。
ファッションという観点から歴史を考えることの楽しさや面白さを伝えることを意識しながら発表しました。自分の言葉で話すことの難しさを改めて痛感しましたが、他の方の発表を聞いて新たな歴史ジャンルの作品に出会い、興味を持つきっかけになりました。
発展講義2
「文化史学の「ファクト」と「フィクション」:ポップカルチャーから歴史と文化のつながりを考える」というテーマのもと、文化史学科の専任教員10名が担当します。創作物における歴史上の事象や概念、人物の扱いを、学術的見地から分析・考察していきます。各回ごとに特定の作品や作品群をとりあげ、その中での歴史文化の扱いや、こうしたフィクションの形成過程やその背景、後世への影響、そして題材となった事象等を史料をもとに解説します。
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