学生さんによるポスター発表!「文化史入門演習(宗教:聖書学)」

 文化史学科研究室です。


2年生の選択必修科目「文化史入門演習(宗教:聖書学)」(担当:坂田奈々絵先生)の授業でポスター発表がおこなわれました。

学生さんたちは自身の発表テーマに沿ってパワーポイントでポスターを作成します。
そして期日までにデータを先生に提出。その後、文化史学科研究室でA1サイズに大型印刷しました。
発表当日、発表者はポスターを教室に貼り、その前に立って発表します。聞き役の学生さんたちは自由にポスターを見て回り、説明を聞きつつ、質問を投げかけます。
それと同時に、聞き役の学生さんたちは審査員となって、発表のわかりやすさや調査したことをまとめる技術などを評価用紙に記入していきます。

ポスター発表の様子

学生さんたちが選んだテーマは

  • 聖書に関すること
  • 祭壇画や大聖堂などのキリスト教美術
  • 聖人
  • ミサや修道生活
  • 宣教活動 など

本当に様々でした。


授業を履修している学生さんたちから感想が届いていますのでご紹介いたします!

文化史学科2年 Kさん 

人前で発表するのには慣れておらず、初めてのポスター発表で緊張しましたが、アットホームな雰囲気のおかげで緊張せず臨むことができました。
自分の興味ある分野と聖書学の共通点はなんだろうかと考え、発表の後は自分にはなかった視点からの質問もいただけました。調べが不十分だと感じた場所もあったので、見直して、これからの学びに活かしていきたいと思いました。



文化史学科2年 Dさん 

私は今回、「初期キリスト教時代の十字架理解」というテーマでポスター発表を行いました。私は大学入学時から、中東で生まれたひとつの宗教がどうして世界宗教となっていったのか、その出発点となる初期キリスト教時代に興味を持っていました。ですが、これではポスター発表では扱いきれないほどの広大な範囲になってしまうので、"十字架"にテーマを絞ることにしました。
現在ではほとんどの人が十字架はキリスト教の神秘的なシンボルとしてイメージされていますが、実際に十字架刑が行われていた初期の時代の十字架へのイメージは現在と大きく異なると思います。それを調べることにより、初期の信徒たちの信仰観の一端に触れることができるのではと考え、十字架を選びました。
私はポスター発表をするのは今回が初めてだったのですが、普段やっていたプレゼンテーション形式の発表と比べて、聞く側と発表者側が双方向で学びを得ることができると感じました。
聞く側のときには、ほとんど個別の状態で聞くことができるので、質問もしやすく、途中で反応をしたりすると補足で説明をしてくれたりなど、しっかり理解しながら発表を聞き進めることができました。
また発表者側のときにも、質問をされることで、自分が意識していなかったところやあやふやになっていたところが明確になり、次に聞きに来てくれたメンバーに対して、その部分を踏まえて説明することができるなど、発表前よりも理解が深まるということを体験できました。


文化史学科2年 Nさん 

今回のポスター発表では、「復興の先駆者」というタイトルでジョットについて解説しました。私はジョットの作品が大好きで、特に「哀悼」という作品に心打たれました。とても写実的で正しく描けているというわけではないのに、どうしてこんなにも心惹かれるのか、ジョットの技術、技巧を伝えたかったので、彼の作品から「荘厳の聖母」をテーマに選びました。
実際に発表してみると、緊張しましたが、とても面白かったです。同じ基礎演習を受けている人達がリアルタイムでリアクションをとって考えて質問をしてくださり、私の至らなかった知識や考えてもみなかった発見をたくさんできました。この絵画に描かれている人や文章をみんなで考えて情報を集め、考察するのはとても楽しく、三人寄れば文殊の知恵を身をもって感じました。
皆さんの発表もとても面白く良い経験ができました。



ポスター発表とは
1)自分が調査したことを大きなサイズ(A1〜A0など)のポスターにまとめる
2)自分のポスターの横に立ち、ポスターを見に来た人に内容について説明する
という発表形式です。

ポスターを見て回っている人は、内容についてその場で質問したりコメントすることができるので、対話的に発表を行うことができます。

大学生になると演習(ゼミ)の授業で発表する機会が多々あります。
けれど今回のようなポスター発表は演習ではなかなか行われないので、どの学生さんにとっても良い経験となったのではないでしょうか。

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