「考古学」 特別公開授業

後期が始まり、キャンパスに学生が戻ってきました。

後期の2週目、927日(水)の考古学の授業は「メソポタミアにおける世界遺産の現状―現地の最新情報―」と題する特別公開授業でした。担当の小泉龍人先生が今年の春、南イラクの世界遺産を巡検され、その中から、2016年に登録された南メソポタミアの世界遺産の現状と外国調査隊の動向についての最新情報をご報告いただきました。

授業を受講していた学生から当日のレポートが届きましたので、ご紹介いたします。

小泉先生の講義に耳をかたむける学生たち


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考古学の公開授業でメソポタミアにおける世界遺産の現状という講義を受けました。イラクに残されている古代の遺跡を学ぶとともに、イラク国内の現状も知ることができました。

イラクのエリドゥ遺跡で発見された7000年前の彩文土器の破片は、黄味がかったベースに黒い模様がついているものでした。破片とはいえ、7000年前に施された色がこうして残っていることに感動しました。

この遺跡の周辺には戦争で使われてきた車や薬きょう、実弾が残されているそうです。その写真を見たとき、本当にここでは戦争が行われていたのかと、恐ろしさを感じました。また、戦争によって歪んでしまった遺跡や爆風によって付けられた傷を見ると、人間だけではなく、貴重な遺産までも傷つけてしまう戦争というものが一刻も早くなくなって、平和な世界になってほしいという気持ちが強く沸いてきました。

イラク国内でも南部の方は、思っていたよりも平和で、活気にあふれているそうです。現地に行ってみないとわからないことがたくさんあるのだろうと思いました。


貴重なスライドを見せていただきました


文化史学科の先生方も聴き入っていました

 

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