大学生の夏休み (4年生編)

4年生にとっての夏休みは卒業論文と向き合う貴重な時間になります。

 文化史学科では卒業論文の提出が卒業の条件になります。卒業論文執筆に向けて、各ゼミでは夏休み期間を利用してゼミ合宿がおこなわれます。宿泊施設にこもってひたすら卒業論文について議論するゼミ、ちょっとした観光旅行も兼ねて遠出をするゼミと様々です。
 
 そんな「卒業論文ゼミ合宿」の様子が届きましたのでご紹介いたします。




狐塚先生ゼミ(日本文化史)

 

如来堂(新選組奮戦の地)にて
ゼミ合宿参加者で記念撮影



 狐塚先生と4年生7名、大学院生1名計8名で、916日から18日までの23日、福島県会津若松市を訪ねました。
 ただ街中の史跡を訪ねるだけでなく、小高い山に登って史跡を探し回ったりしました。それにあたるのが歴代会津藩主の墓所、そして新政府軍が鶴ヶ城にむけて何百発もの打ち込んだ「西軍砲陣跡」です。


 「西軍」「東軍」関連の史跡をバランス良く皆でまわり充実した史跡巡りになりました。
 また、それに加えて地元の人から、会津藩の忘れてはいけない歴史、会津魂、会津藩と薩長との関係について聞けたのは貴重でした。



小田山公園(西軍砲陣跡)にて
西軍の指揮官になりきって
宿泊先に戻ってからはゼミ生全員が卒論の報告をおこないました。章立てをもとにどのような卒論を執筆するのかをレジュメにまとめ、発表をおこないました。

 今回のゼミ合宿では自身の卒論と関係する内容を会津で学べ、一生忘れえぬ楽しい思い出になりました。

旧滝沢本陣にて
会津藩主松平容保に謁見中













井上先生ゼミ(宗教史)

 
 私たちのゼミは、二泊三日の青森合宿に行って来ました。行った場所は下北半島と言うことで、青森の中でも特に北の方です。

3日間のスケジュールは以下の通り

1日目
 ①移動
 ②卒業論文の中間報告会(前半)
 ③親睦会

2日目
 ①卒業論文の中間報告会(後半)
 ②恐山 登山
 ③お疲れ様会(花火)

3日目
 ①安渡館
 ②水源地公園
 ③八戸 八食センター

 1日目は、半日ほど移動で時間を使いましたが、やっとの思いで青森に到着し、全員で昼食をとりました。野辺地駅から徒歩1 蔦屋さん。ここは帆立が名物なようで、とても大きくて美味しかったです。



 14時ごろにホテルに到着し、少し休憩してから卒業論文の中間報告会を行いました。自分の今の卒業論文を他人が聞いたら、どの点を疑問に思うのかの確認や、宗教史を学ぶもの同士として、具体的なアドバイスを求めるゼミ生など、ホテルの食事会場をお借りして、5時間みっちりと取り組みました。



 2日目は、朝早く集合して卒業論文中間報告会(後半)を行い、今回の旅のメインである恐山に向かって出発! イタコさんとは時期の問題で会うことは出来なかったのですが、至るところに子どもの像が置いてあったり、風車があったりと、子を思う心が強く感じられる場でした。

 行きは9人が乗れるジャンボタクシーだったのですが、帰りはバスを利用しました。バスに乗ってる間に流れる放送テープがあるのですが、恐山で起きた不思議な体験談が語られていて、宗教史ゼミとしては興味深い話ばかりでした。市営バスでそのような宗教的な内容が流れるのは新鮮でしたが、恐山と地元民の関係性を垣間見れたような気がしています。


 夕食はホテルから徒歩1分程の「美酒嘉肴 京華」さんで親睦会を兼ねて行いました。宗教ゼミは、全員で食事をすることが今まで一度も無かったので、この機会で全員の距離がグッと縮まったように感じます。とても楽しく、たくさん笑った初日になりました。

 恐山から下山して、汗だくだくだったので休む人は休めるように、自由行動の時間を取ったのですが…
結局みんなが集まって、花火をすることになりました!
そして、先生に感謝の気持ちを込めて、サプライズを行いました。全員の名前が入った写真立ての中に、その日恐山で撮った集合写真を入れてプレゼント!最後に先生にもお名前を書き込んでいただきました。喜んで下さって嬉しかったです。

 3日目は、安渡館に向かいました。館内は、海軍グッズや海上自衛隊グッズや、ねぶたの小さな模型など、青森の魅力がたくさん詰まっていました。
  短い時間でしたが、北洋館にも伺うことが出来ました。戦争を知らない私たちの世代こそ、感じに行くべき場所だったように感じます。

 そして最後に、青森のソウルフードせんべい汁を食べに八戸 八食センターに向かいました。あたたかく優しくて、美味しかったです。あと東京ではめずらしいタコの卵を食べるゼミ生もおり、食を楽しめました!


  二泊三日、楽しみながらしっかり勉強して、充実した日を過ごすことができました。この経験を卒業論文だけでなく、これからの人生に生かせるよう、大切に心に置いておきたいと思います。





木川先生ゼミ(西洋美術史)



ゼミ合宿で箱根の彫刻の森美術館とポーラ美術館に行きました。

日帰りでしたが、普段なかなか行かない箱根まで行くことができ、様々な作品を見ることができました。


ポーラ美術館では『ピカソとシャガール展』を鑑賞し、彼らが何を大切にしていたのかを作品を通して感じました。常設展もあり、ルノワールやゴッホの作品も鑑賞することがでしました。

1日中芸術と向き合ったとても良い時間でした。





コメント

このブログの人気の投稿

文化史学特別演習ーイタリア研修旅行ー 参加学生によるポスター発表!

文化史学科を卒業した先輩に聞きました!「文化史学科の魅力」①

文化史学科の学び紹介Vol.11:発展講義2