文化史学科の学び紹介Vol.12:研究法演習
文化史学科研究室です。
2023年度の文化史ブログでは「文化史学科の学び」を紹介していく新シリーズがスタートいたしました。
第12回目は4年生の必修科目「研究法演習」についてご紹介いたします!
文化史学科は卒業論文の執筆が必修となっています。「研究法演習」は卒業論文作成指導のためのゼミです。
担当教員
授業内容:
卒業論文を作成から始まり、完成に至るまでを指導します。『卒業論文の書き方』にしたがって、順次なすべき作業を指示し、実際に作業を行い、成果を報告してもらいます。
作業過程はまずテーマを作成し、資料を集めて読解・整理し、どのような観点から論じていくかを考え、卒論のプランを立てて執筆していきます。
前期には資料の検索方法 、文章の基本的な構成について、註の付け方 、図版の取り扱い方、キャプション について学びます。仮目次を作成し、卒業論文の執筆を進めていきます。
後期には個人指導をメインに卒業論文作成のためのWord講座の実施や口述試験対策もおこないます。
履修可能な学年
4年生
木川先生からのコメント
研究法演習は、大学生活の集大成である卒業論文を完成させる大事な授業です。自分が興味を持ち、問いを設定した課題について、先行研究をまなびつつ持論を展開していくのですが、共同作業ではなく自分自身に向き合いながらの作業となります。
私のゼミでは個人研究を尊重しつつも、週一回同じ教室で作業を行うことによって、ゼミ生同士で情報を交換したり、教員と直接話し合う機会を設けています。
授業を履修している学生さんからのコメント
私は、美術の中でも現在進行形で変化しているもの、かつ漠然と発展途上国に興味があったので、インドネシアのマンガ「ワヤン・コミック」について研究してきました。 夏休みには、先生から紹介していただいたインドネシア在住のOGの元へ伺うなど、貴重な経験もしました。
1月は3回しか授業がありませんでしたが、卒業論文要旨作成を行い、1200~2000字程度にまとめました。
3年生の時に木川先生の西洋美術史演習IIという授業を履修しました。リストの中から論文を選んで発表するという授業です。卒論のテーマの決め方は、自分が選んだ論文に興味を持ったため、美術館にいったときにこの作品が気に入ったからなど、様々でした。私もある程度は決まっていたものの、「絶対これだ!」と決まっていなかったので、研究法演習の授業で何度も面談し、最終的な卒論のテーマを決めました。
卒論提出後は「とりあえずひと段落!」「終わった」という安心感が強かったのと同時に、「次は口述試験だ」という緊張感がありました。12月は卒論を提出したご褒美に遊びに行ったり、1月は口述試験の準備をしたりとメリハリをつけました。
1月下旬になるにつれ、緊張することが増えました。口述試験前は何回も卒論を読み直しました。私は声に出して最初から最後まで卒論を読み込みました。その際、誤字脱字を見つけてしまうかもしれませんが、いったん無視して口述試験に集中しましょう!私も見つけてしまい最初はやらかしたと焦りましたが、今は口述試験の方!と切り替えました。
4年生になるとテーマを決め本格的に卒論を書き始めます。
就職活動も重なり忙しくなりますが、テーマが決まっている人は厚めの本は3年生のうちに少しずつ読んでおくことをおすすめします!私も何冊も本を読んだのですが、もっと早くに読めばよかった、時間が足りないと焦りました…。
息抜きにいったん卒論をおいて就職活動の方に集中するというのもおすすめです。
大変だと思いますが、先生や周りの友達は相談すれば直ぐにのってくれるので、1人で悩まず頑張ってください!
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