文化史学会・文化史学科共催講演会「ベラルーシの怪異―ロシアとヨーロッパの間―」

 文化史学科研究室です。

学会生が作成したポスター


文化史学科では毎年秋に外部の先生をお招きし、講演会を開催しています。

この講演会は文化史学会との共催企画です。

企画、準備、講師の先生とのやりとりなど、全て学生さんが担当します。学外者とのやり取りを通じて、学生さんたちが一回りも、二回りも成長していきます。


そんな学会生さんから講演会の報告が届きましたので、ご紹介いたします。




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11月15日(月)、慶應義塾大学文学部准教授の越野剛先生をお招きして、文化史学会・文化史学科共催講演会が開催されました。

「ベラルーシの怪異~ロシアとヨーロッパの間~」というテーマで行われた今回の講演会では、ベラルーシにおいて歴史上語り継がれ、守られてきた伝承や作品の中に出てくる妖怪や精霊、幽霊といった不思議な怪異についてお話しくださいました。

会場内の様子です
たくさんの学生さんたちが熱心に話を聞いています

名前は知っているもののなかなか注目する機会がないベラルーシでしたが、本題に入る前にベラルーシの位置する場所や歴史、周辺国との関係性などの基本的なことまでお話しくださったのでその後の講演をより深く理解できました。

私たちが暮らす日本でも、妖怪や精霊といったものは、見たことはないけれど誰もが知っている、耳にしたことがあるとしてなじみがあるものだと思います。しかし、それは日本から遠く離れたベラルーシにも昔から存在していて、今でも語り継がれている、伝承されているというのは、今まであまり知らなかったベラルーシに、国境を越えた共通点を見つけられたような気がして親近感を抱くことができました。

今年度は茶話会を開くことができなかったのは残念ではありますが、講演会の中に新しい発見や知らないものとの出会いがたくさんあり、とても有意義な時間になりました。


質疑応答も活発におこなわれました


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講演会はコロナ禍での開催ということで、「死生学」の授業を受講している学生以外はオンラインでの参加となりました。

教室では140名近い学生さん、教職員さんが、オンラインでは20名ほどの方々がご参加くださいました。

もちろん、教室で講師の先生の話を生で聞き、その時間を共有することも大切です。しかし、オンラインならば日本全国、海外からもアクセスすることができます。もちろん接続トラブル等の問題もありますが、今後はこのような会場とオンライン上を繋いだハイブリッド式の講演会が増えていくように感じました。

文化史学会生にとっても、文化史学科にとっても初めての試みとなりましたが、ここで得たノウハウを来年度以降にも伝えていきたいと思っています。


講演会にご参加くださいました皆様、ありがとうございました!

越野先生を囲んで


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