4年生 卒業論文ゼミ合宿!土谷先生ゼミ(日本中世史)

土谷先生ゼミ(日本中世史)



土谷ゼミは夏の合宿で高野山をめぐりました。
9月1日から9月3日までの2泊3日、高野山の宿坊に泊まり、精進料理を食べて朝の勤行に参加するという貴重な体験をすることができました。
早起きは大変でしたが、それ以上に厳かな空間でお勤めを体験したこと、とても美味しい精進料理を食べられたことが嬉しかったです。
それぞれの見学先では、めったにお会いできない先生がたに案内をしていただきました。

一日目は女人堂と徳川家霊台を見学しました。
かつて女人禁制であった高野山には、夫の付き添いなどで高野山に参詣した女性が籠る堂が存在しました。
徳川家霊台には、徳川家康と徳川秀忠の霊廟が並んでいます。
どちらも大きさも見た目もそっくりなので、合宿メンバーで、どこそこが少し違って見えるなどとじっくり見比べました。

        女人堂                  徳川家霊台   
    高野山が女人禁制だった当時、
  山に入れない女性が祈っていた場所


二日目は大名をはじめ歌人や企業の石塔が並ぶ奥之院、弘法大師の御影堂や根本大塔がある壇上伽藍、高野山の総本山金剛峯寺を見学しました。
奥之院には弘法大師の御廟があり、私たちはタイミングよく、弘法大師へのお食事を片付けているところに出会うことができました。(弘法大師は現代的な食事を採ることもあり、パスタなどの洋食を御廟に運ぶこともあるそうです。)
石畳をあるいている参拝客全員が道の端に寄って手を合わせていたので、大名行列のようだと思いました。
金剛峯寺では中に上がって四季折々の植物が描かれるふすま絵や、細やかな欄間を見学しました。皇室が訪れた貴重な部屋にも通していただき、今回のゼミ合宿でしかできない貴重な経験ができました。
中の撮影が禁止だったので写真がないのが残念ですが、また行きたいと思うほど素敵なお部屋ばかりでした。
奥之院と奥之院で一番大きいお江の供養塔


三日目は霊宝館、金剛三昧院、大門を見学しました。
大門はとても大きく立派な門で、そばには弘法大師が母の住む慈尊院に通ったとされる急な坂をみることができました。
総本山金剛峯寺

三日間かけて、高野山を参拝しましたが、現在はバスなどが通ってまわりやすくなっている参詣ルートは当時はかなり厳しいものだったことを実感しました。
とくに、現在山になっている場所にかつて参道があったと聞いたときにはとても驚いたことを覚えています。
事前学習で調べた場所を実際に見学でき、合宿メンバー全員が高野山と空海の知識を深めることができたと感じています。
大門
高野山の入り口





宿坊から差し入れしていただいた梨
卒業論文中間報告の際にいただきました

一日目と二日目の夜に行われた卒業論文の中間報告会はわたしたち4年にとってはつらいものでしたが、宿坊のかたから梨の差し入れなど心遣いをいただき、乗り切ることができました。
去年とは心持ちも疲れも全く違いましたが、この先体験することのできない出来事が盛りだくさんの合宿になりました。





宿泊先の宿坊といただいた精進料理

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