女性史特別補講開催!

 文化史学科研究室です。


夏休みも残り半月ほどとなった9月12日(月)、清泉女子大学4号館1階の視聴覚教室では女性史(担当:大井知範先生)の特別補講が開講されました。

昨年冬に開催された女性史特別補講の第二弾です!


大井先生より特別補講開催の熱い思いを語っていただきました。

女性史の授業ではミュージカル『エリザベート』を「教材」として使ってきました。今回の特別補講のねらいはズバリ!これを純粋な「作品」として楽しむことです。映像と音楽を思いっきり堪能し、新たな発見を得ながらさらなる魅力を感じてみましょう!


それでは、ミュージカル『エリザベート』の魅力に触れた特別補講についてご紹介いたします!


第1部 開演直前SP 名曲で振り返るミュージカル『エリザベート』~女性史受講者(全52票)が選ぶミュージカル『エリザベート』ベストソング全ランキング発表!~


女性史の授業を履修している学生さんたちが事前にミュージカル『エリザベート』42曲の中からベストソングを選びました。

そして、会場に集まった学生さんたちがその順位を予想します。全問正解した場合は豪華プレゼントが贈呈される予定でしたが…残念ながら全問正解者はいませんでした。

ベストソング第1位は「私だけに」。13票と断トツの1位でした。私自身もこの曲は大好きです。

学生さんたちがこの曲を選んだ理由もご紹介しましょう。

  • いつどんな時に聞いても、エリザベートの感情が如実に伝わってくるようで、涙ぐんでしまいます。この曲を好きだと思ったきっかけは、各国のエリザベート役が歌っていた映像です。言語が違っても日本語と同じく感動できるのは、本当にこの曲のメロディーと女優さんの演技力の賜だと思います。
  • 「私だけに」の歌詞を見た時に、私も自分をもっと大切にしなきゃいけないと気付かされたからです。
  • 自分に自信がない時に、女性史でこの歌に出会って、それから自信喪失したときに何回も聞くようになったから。

第2部  『エリザベート』鑑賞

教室の灯りも全て消し、劇場での観劇の様子を再現しました。

音楽と俳優たちの演技により学生さんたちは一気に『エリザベート』の世界に引き込まれていきました。映像ではなく劇場で観たい!と思った学生さんも多かったのではないでしょうか。


第3部 トーク&特別映像

第3部では皇妃エリザベートについて学生さんたちが感じた疑問を先生と共有し、議論へと発展していきました。歴史的な面だけではなく、思想的な観点からも質問があったことが文化史学科ならではと感じました。

熱い議論が繰り広げられました

特別補講に参加した学生さんからも感想が届いています。こちらもご紹介いたします。

今回ミュージカル『エリザベート』を通しで観賞してみて、リプライズ曲が流れた時の登場人物の感情や立場の変化が、授業でぶつ切りで観賞していたときと比べてより分かりやすかったように感じました。また、二度目の観賞ということで今後の展開が分かっている分、前半パートで今後の展開の伏線のようなものを新たに見つけることができました。
貴重な機会をありがとうございました! 授業を通じて細切れに視聴するのも考察が深まって良いのですが、通しで鑑賞すると曲同士の繋がりが明確になり、ミュージカルの歌の部分が前面に出ていたように感じました。授業では観られなかったカーテンコールでゾフィー役の方の笑顔や花總さんの気品を見ることができたのも嬉しかったです! 特別補講は今回が最後とのことでしたが、私としてはぜひ『マリー・アントワネット』も補講で通しで観られたらと思います…!
今回ミュージカル『エリザベート』を通して見る中で、授業時とはまた違った気持ちで観劇することが出来たと思います。話の内容を一度見て知っているからこそ気付ける伏線や発見、感動があり何度見ても心を動かされる凄さを感じました。また改めて城田優さんのトートを生で見てみたかったという気持ちが強まってしまいました。とても楽しい時間を過ごすことが出来ました、このような補講を企画していただきありがとうございました。
最初の人気曲ランキングが全然正解できなくて悔しかったです。個人的には「マダム・ヴォルフのコレクション」と「パパみたいに」がかなり好きなのですが、あまり投票されてなくて意外だなという印象でした。全編見てより生で見たくなりました。抽選外れてしまってチケットを諦めていたのですが、まだ希望が0(ゼロ)ではないと知り、もう少し頑張ってみようかなと思いました。
授業の時のように、場面ごとに視聴し、解説を聞くのもとても良かったが、今回のように全部通しで観るのも、感情移入出来て非常に良かった。来年留学したら、絶対にウィーンに足を運ぼうと思った。生きてるうちに現地で『エリザベート』を観るという新しい目標が出来たので、ドイツ語の勉強も始めたい。今年度前期で楽しかった授業No.1の女性史が終わってしまって悲しいです!半年間ありがとうございました!!いつか最前列を勝ち取る方法教えてください!!!
ミュージカル『エリザベート』を通しで見ることが出来てとても楽しかった。授業中は映像を見ながら演出や歌詞の意味などを考えながら常に気をはっている状態で見ていたが、授業も終わって意味や背景などを理解した上で見ることが出来たので、少し余裕を持って見ることが出来た。そのため衣装や舞台装置などの細部にも目がいくようになり新しい気づきを得ることができた。とても充実した時間を過ごすことが出来た。
初めて観た時は、リアクションペーパー何書こうとかいろいろ考えてしまい素直に観ることができなかったのですが、今回何も考えず、『エリザベート』という作品を素直に楽しむことができました。また、2回目ということもあり、初見では画面の真ん中、一番目立っている人しか見てませんでしたが、今回はその人を取り巻く、周りの演者さんの表情や動きにも視点が向き、違った視点でも楽しむことができました。
週ごとに分けて解説や考察を聞き考えながらミュージカルを視聴したおかげで、主な登場人物の関係や歌詞の意味をある程度理解できているため、今回の一気視聴では演出や舞台設備など細かい部分にも集中して見ることができました。カーテンコールでは、1人1人の笑顔が見れて会場全体で『エリザベート』の作品を完成させたような感じでとても良かったです。これを機に時間があれば、他のミュージカルを見てみたいと思いました。
今回の特別補講に参加したことでエリザベートへの理解がより深まったと思いました。講義ではぶつ切りで見ていた舞台『エリザベート』を通しで鑑賞することでエリザベートへの解像度が上がっただけではなく、ほどよく講義の復習にもなったと感じました。特別補講を開催していただいてありがとうございました!


【女性史の授業紹介】

本講義では、激動の近代ヨーロッパを生きた2人の王妃に光を当て、彼女たちの生涯を通じて「移り変わる時代を生きる」とはどういうことかを考える。この講義で題材とするマリー・アントワネット(フランス王妃)とエリザベート(オーストリア皇妃)は、いずれも歴史家や後世の評価が分かれる女性である。そのため、単に彼女たちの波瀾万丈の人生を追体験するだけでなく、そこに各時代の状況を重ね合わせ、彼女たちを襲った「運命」の正体を明らかにする。時代や運命に翻弄されながらも女性としての己を貫くとはどういうことか、2人が残した言葉や行動を手がかりに「女の生き方」を学ぶ。

本講義では思考だけでなく感性を働かせることにも主眼を置くため、関連するミュージカルを「教材」として使用する。これらの作品に見られる史実との違いや演出の効果にも注目しながら、歴史上の人物をめぐるイメージの作られ方も考えてみたい。 (シラバスより)



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