プラハ・ウィーン研修旅行 ミニシンポジウム
文化史学科研究室です。
文化史学科では毎年夏に海外でおこなわれる授業があります。
文化史学特別演習という授業で、今年度はプラハとウィーンを旅します。
履修可能な人数は30名。
単に旅行するだけでなく、学内でおこなわれる説明会、7回にわたる事前学習会、しおり作成、レポート提出や秋に開催される学園祭での展示発表などもおこなっていかなければなりません。
そんな事前学習会の一環としてミニシンポジウムが6月19日(水)におこなわれました。
文化史学科の井上先生(宗教史)、坂田先生(キリスト教思想史)、鈴木先生(西洋思想史)の先生方が登壇され、「プラハの文化・歴史・宗教」について講義がおこなわれました。
研修旅行に参加する学生からシンポジウムの様子が届きましたので、ご紹介いたします。
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井上先生(宗教史)と 講義を聞く参加学生たち
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今年の「文化史学特別演習(海外研修旅行)」は、プラハとウィーンの2都市を中心に巡ります。
6月19日(水)。この日、今夏の研修旅行に備えて井上先生(宗教史)、坂田先生(キリスト教思想史)、鈴木先生(西洋思想史)による事前学習会兼ミニシンポジウムが開催されました。
この事前学習会では、とくにプラハについて、「シナゴーグ」「ヤン・フス」「フランツ・カフカ」という3つのテーマに沿って学びました。
はじめに、井上先生による「シナゴーグ」の解説から。
ユダヤ教の公的な祈祷・礼拝の場所を指す「シナゴーグ」。一口にそう言っても「建物全体がエルサレムに向いていなければならない」ということ以外、形や大きさについては特に条件がないため、その土地や時代の建築様式を反映した様々な外観が見られるのだそうです。
他にも、ユダヤ人にとって「プラハ」とはどういった場所なのか等、興味深い話に学生たちは真剣に耳を傾けていました。
「チェコとフス」というテーマで 講義された坂田先生 (キリスト教思想史) |
続いて坂田先生による「ヤン・フス」の解説では、彼の来歴・人物像や、その思想が後世の人々にどのような影響を与えたか等を知ることができました。
「ヤン・フス」の名は、高校時代に世界史を専攻していた人ならば一度は聞いたことがあるでしょう。しかしながら、世界史の中ではあまり注目されることがない人物でもあります。
学生たちは坂田先生の講義を受けたことで、それまであまり印象を持たなかったヤン・フスに興味を抱いた様子でした。
鈴木先生(西洋思想史)の 講義テーマは 「プラハとカフカ」 |
最後に鈴木先生による講義では、「フランツ・カフカ」の生涯や作風について学びました。
この講義を受ける前、学生たちは「カフカの作品から一つ選んで読んでくるように」という予習課題を出されていました。彼が織りなす独特の作風に、読んだ直後は少々困惑気味だった学生たち。しかし、鈴木先生からカフカ作品の考察法・楽しみ方を学んだ後、「もう一度読み直したい」と思った生徒はきっと少なくないでしょう。
3つのテーマそれぞれの講義と各自の予習を通して、学生たちはより理解を深めることができたと思われます。
プラハにまつわる予備知識とともに、事前学習の大切さも学んだ一日となりました。
研修旅行をより充実したものにできるよう、これからも各々の事前学習を怠らずに取り組んでまいります!
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