台湾留学体験記

 文化史学科研究室です。


昨年度、台湾の静宜大学に留学したSさんから「台湾留学体験記」が届きましたのでご紹介いたします!

Sさんは文化史学会役員で、学会誌『創』の編集長を担当していました。その関係で、留学中もZOOMでミーティングをおこなう機会がありましたが、その時も留学生活を満喫していると話していたのがとても印象的でした。

それでは、「台湾留学体験記」をお楽しみください!


1. 留学しようと思ったきっかけは?

2年次後期に台湾人交換留学生のバディを担当したことがきっかけです。それまでは留学を考えたことは一度も無かったのですが、初めて外国人と身近に関わったことで自分も母国ではない場所で生活し、色々な人と話して視野を広げてみたいと感じるようになりました。東洋史ゼミでの卒論執筆を希望していたこともあり、中国語を日常で使える台湾への留学を決めました。


2. 留学先はどのようにして決めましたか?

清泉女子大学と交換留学協定を結んでいる台湾の大学はそれぞれ台北、台中、高雄にあります。ちょうど台湾の西側中部にある台中市であれば、どの都市にもアクセスしやすいのではないかと感じ、静宜大学を選びました。

左:高美湿地(台中)
右:鹿港龍山寺(彰化県)

3. 留学先ではどのようなことを学びましたか?

中国語の授業をメインに受講していました。静宜大学は週15時間または10時間の中国語クラスを取ることができ、私は週15時間のコースを履修しました。学生の中国語レベルに合わせて少人数単位でのクラス編成をしてくれるので、授業について行けなくなるようなことは一度もありませんでした。

中国語クラスのクリスマス会

一日の使い方 

自由時間では家族や友人との電話や、片付け・洗濯をしていました。

台湾人は夕食の時間が早いので、日文科の授業が無い日は17:00~17:30頃から夕食を食べ始めていました。金曜夕方から週末にかけて寮のルームメイトは地元に帰ってしまうので、土日は1人過ごすことが多かったです。

また、休みの間は2泊3日程度の旅行・フィールドワークをすることが多かったです。台中以南は宿泊費がそれほど高くないホテルも多く、交通費も安いので、総額4万円ほどで満足度の高い旅行が出来ると思います。

左:鴨母寮朝市の様子(台南)
右:台南祀典大天后宮(台南)

三鳳宮(高雄)


平日の過ごし方
 




休日の過ごし方




4. 困ったことはありましたか?

生活面で困ったことはほとんどありませんでした。何かトラブルがあったとしても、日本人の教授や語学センターの日本人スタッフに相談でき、寮も築3年ほどの綺麗な建物で、常時管理スタッフがいるのでセキュリティ面もしっかりしていたので安心して留学出来ると思います。


5. 台湾留学で得た一番の思い出はなんですか?

静宜大学が留学生向けに企画している小旅行へ参加したことです。中国語のクラスメイト以外の留学生と交流する機会だったのでとても印象に残っています。一番印象に残っているのは、花蓮・宜蘭へのバスツアーです。台湾の東部は山がちで人口も少なく、手付かずの大自然がそのまま残っています。大学でのツアーでは、太魯閣峡谷などの公共交通機関だけで訪れることが難しい地域にも連れて行ってくれました。

また、このツアーを通して他国の留学生、そして中国からの交換留学生とも知り合うことができ、自分の経験の幅を広げる良い機会になったと感じています。

花蓮バス旅行の中の写真



6. 海外留学をしてみたいな…と思っている文化史学科の学生さんへ一言お願いします

海外留学を迷っている方は、国際交流センター主催のイベントなどで学内の海外留学生と交流することをお勧めします。自分とはバックボーンの異なる人と交流して面白い、もっと知りたいと感じることが海外留学への第一歩になります。

また、海外留学は異文化を理解し、また日本に対しても新しい発見が出来る数少ない機会です。ぜひ現地にしかない食べ物や行事、習慣に積極的に関わってみてください。帰国後に自分なりの意見・感想を持てるようになることは、他の人にはない強みになると思います。

交換留学生送別会




静宜大学    
台湾の台中市に位置しています。アジアの協定大学として、今後ますますの交流が期待されるカトリックの総合大学です。

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