文化史学会・文化史学科共催講演会「浮世絵×妖怪×刀剣」のご報告!

文化史学科研究室です。 文化史学科では毎年秋に学外の先生をお招きし、講演会を開催しています。 今年の講演会のテーマは日本美術史、その中でも「浮世絵」に焦点を当てました。 浮世絵は日本独自の文化であり、海外にも大きな影響を与えました。学生たちはその浮世絵という分野について学んでみたいと考えました。 約半年かけて準備を進め、12月5日(木)に講演会を開催しました。 今年度は太田記念美術館の主席学芸員である日野原健司先生をお招きし、「浮世絵×妖怪×刀剣」というテーマでご講演いただきました。 会場となった240教室には学生、教員、一般の方を含め80名近い方々が集まり、講演会は大盛況となりました。 今回の講演では、妖怪や刀剣についての逸話や当時の人々の考え方、美術的観点から武者絵、戯画などの浮世絵について学ぶことができました。 さらに妖怪の出てくる浮世絵を多く描いている歌川広重についてのお話もとても興味深かったです。 講演中の日野原健司先生 茶話会では様々な浮世絵、浮世絵師についての話題や、浮世絵をメインに扱う美術館の学芸員の視点からの考えなどをお伺いすることができました。 *** 講演会に参加した学生から感想が届いていますので、ご紹介いたします! 文化史学科1年 Tさん 私は以前、太田記念美術館で展示を観たことがあったため、とても興味の沸く内容で、妖怪や刀剣にも関心を持っていたため浮世絵におけるそれぞれの描かれ方が面白く、勉強になりました。特に歌川国芳の相馬の古内裏は調べたことがあったため、前知識を持ちながら先生の解説でさらに作品の奥行きを感じることが出来ました。私は刀剣のお話の際に登場した刀剣乱舞がとても好きなのですが、浮世絵にはあまり固有名詞を持つ刀が登場していないことに驚きました。時代によって知名度や流行は変化するものですが、刀が現在よりも日常に在っただろう当時と日常ではあまり目に入らない現代で違いがある点に気づき印象深かったです。 月間芳年が国芳の弟子であるとか、血みどろ絵をよく描いたというようなことは調べると分かったのですが、細かい特徴と国芳や現代の作風と異なる点についてお話を聞くことができ、芳年以外の作品を鑑賞する際にも参考にしたいと感じました。 また太田記念美術館に足を運びたいと思います。本当にありがとうございました。...